No.8 「今ここに ユニオンがある 夢がある」
3月23日、エル・おおさかでシンポジウム『若者の雇用と、いまの労働運動 ~僕達がつくりたい明日のカタチ~』が開かれました。
このシンポジウムは、「地域労組おおさか青年部」の専従体制を支えるための「青年部基金」を強化しようと、有志の人々が実行委員会を作って行ったものです。
「地域労組おおさか青年部」は、大阪府内の地域労組に所属する青年たちで構成されていますが、ここ数年、斬新なスローガンや、インターネットの活用など、ユニークな取組みで注目を浴びています。
MBS毎日放送のニュース「VOICE」(2010年3月24日)で紹介され、また同放送のドキュメント番組「映像'10」の「正しくキレよう!今どきの労働組合運動なう」(2010年11月28日)でも報道されました。
また、先日ご紹介した岩波ブックレット「就活とブラック企業」の中でも、書記長の中嶌聡さんが発言しています。
今回のシンポジウムの内容は、次のようなものでした。
1 基調講演 「若者の就職問題と働き方の現状」(森岡孝二・関西大学) 【写真・上】
2 実践レポート!未来を切りひらく若者の労働運動
① 「首都圏青年ユニオンが歩んできた10年を振り返って」(河添誠・首都圏青年ユニオン書記長)【写真・下】
② 「正しくキレよう!第三の選択肢としてのユニオン」(中嶌聡・地域労組おおさか青年部書記長)
3 リレートーク 「働く若者に未来はあるか?!」
発言者:河添誠、中嶌聡、中西基(弁護士) コーディネーター:岩城穣(弁護士)
会場発言:不当解雇に対して団体交渉で闘っている男性、闘って勝利解決した女性など
4 地域労組おおさか青年部基金への加入の訴え
5 閉会あいさつ
若い皆さんが手作りで準備した企画で、たどたどしさ、あぶなっかしさがかえって新鮮で、あったかく、元気の出るつどいでした。
このような企画に、コーディネーターとして関わらせていただけたのは、とても光栄なことと感謝しています。
何よりも参加者の心を打ったのは、やはり悔しい思いをしながら頑張っている当事者の発言でした。
特に今は、ひと昔前とは比較にならないほど、世間はもちろん、「自分自身」の中でも、「自己責任論」が大手を振っています。
「解雇されるのは自分が悪い」、「それに異議申立をするのはワガママだ」というイデオロギーのもとで、自分の人間としての誇りをかけて闘うこと自体、本当に大変なことなのです。
そんな若者たちにとって、ユニオンは自分の「居場所」であり、「人生の学校」であり、「出撃基地」なんだなあと思いました。
最後に、基金への参加の呼びかけを、木下秀雄(大阪市大)、根本到(大阪市大)、脇田滋(龍谷大)、森岡孝二(関西大学)の4人の研究者の方々を代表して森岡教授が行いました。表題の川柳は、その訴えの中で森岡教授が披露したものです。
古今東西を問わず、激動の時代を動かしたのは、いつも若者たちでした。
若者が自分自身と社会の未来に希望を持てなくさせられている暗い時代であっても、その閉塞感を打ち破るのは、やはり未来に生きる若者しかありません。
若者の、若者による、若者のための労働運動への期待。
森岡先生が川柳に込めた思いを共有する人々は、決して少なくないと思うのです。
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