No.6 「元祖 マンガ・アニメ世代」の「その後」
前回投稿の続編である。
「元祖マンガ・アニメ世代」は、当然ながら、その後青年時代を経て、今は50代の中高年になっている。
これら同世代の人たちは、その後マンガ・アニメとどのように付き合っているだろうか。
まず、テレビのアニメは、中学校に入るとあまり見なくなった。勉強しながらラジオの「深夜放送」を聴くのがトレンドになった。関西では朝日放送の「ヤングリクエスト」(ヤンリク)と、毎日放送の「ヤングタウン」(ヤンタン)がほとんどだった。
他方、マンガ雑誌は、もっとたくさん読むようになった。恐らく出版社はこの世代をつなぎとめるために、次々と青年向けのマンガ雑誌を発行するようになり、私も含め、かなりの人たちはそちらに移っていったのである。
ヤングサンデー、ヤングマガジン、ヤングチャンピオン、ヤングキングは、少年マンガの名前に「ヤング」をつけただけである。ビッグコミック、ビッグコミックスピリッツ、ビッグコミックスペリオール、ビッグコミックオリジナル。コミックモーニング、コミックアフタヌーン。週刊漫画も読んだ。学生時代やその後の司法試験浪人時代は、近代麻雀や近代麻雀オリジナルも愛読していた。
だから、多い時は週に10~15冊くらい読んでいたのではないか。
それでは、青年マンガも卒業し、中高年になった最近はどうだろうか。
私の知る限り、さすがにマンガはほとんど読まなくなっている人が圧倒的だろう。
中高年を読者層とするマンガ雑誌はあるが、同世代的な共感を「ウリ」にしているわけでもなく、わざわざ買ってまで読む気がしないのだろう。
私自身も、ほとんど読まなくなった。
ただ、今でも「ビッグコミックオリジナル」だけは、必ず購入して読んでいる。
このマンガ雑誌は、連載している作品の質が圧倒的に高い。
「釣りバカ日誌」、「あぶさん」、「流浪雲」、「三丁目の夕日」はもう数十年連載が続いている。
「弁護士のくず」は、現役の弁護士が協力しているようで、弁護士が読んでも面白い(テレビドラマにもなったようだ)。
「玄米せんせいの弁当箱」、「岳 みんなの山」、「どうらく息子」も、温かみのある作品である。
「深夜食堂」、「あじさいの唄」も結構泣けるので好きである。
一番の愛読は弘兼憲史の「黄昏流星群」。
弘兼氏の作品は、「ハロー張りネズミ」、「島耕作」シリーズ、「人間交差点」、「ラストニュース」など、昔から愛読している。いかにも団塊世代らしく、テーマに社会性が強く、また、同世代に対する共感・激励のメッセージが込められていて、世代的に共感できる。
というわけで、「元祖マンガ・アニメ世代」はいまや絶滅寸前(?)である。
少し寂しいが、仕方がないのかもしれない。
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