No.35 JR西日本の「ダイヤの乱れ」に思う
私が利用しているJR西日本の阪和線は、ダイヤの遅延や乱れが本当に多い。
一番多いのは「人身事故」。転落事故のほか、最近は恐らく自殺が多いのだろう。これについてはこのご時世なので、やむを得ない面がある。
自殺者が私鉄よりもJRが多いのは、路線の総キロ数が多い、市街地の平地を走っていることが多い、踏切が多い、などが原因だと聞いたことがある。
しかし、阪和線の場合、それだけではない。「電線に飛来物がからまった」とか(「ヒライブツ」って何やねん!)、「踏切の遮断棒が折れた」とか(折るな!)、「線路に人が立ち入ったため」とか(立ち入るな!)、いったい何やといういうような理由で、年がら年中「遅延」しまくっている。私が利用する範囲だけでも月に4回~6回くらいあるように思う。
腹立たしいのは、「遅延」について、「お客様には、お急ぎのところ、大変ご迷惑をおかけ致しておりますことを深くお詫びいたします」みたいなことを言うが、いかにも「通り一遍」で、心がこもっていないのである。
実は、つい2日前の6月25日(土)もあった。阪和線の最終電車(天王寺発、0時35分発)に乗ろうとしたら、何と23時台の電車がまだ天王寺駅に着いていないのである。ホームは人で溢れている。
しかも、肝心の遅れの理由について、何も説明がない。「本日は阪和線のダイヤが乱れ、皆様には大変ご迷惑を‥‥」というだけなのである。
到着は0時55分ころになると言っていたが、実際に出発したのは午前1時を回っていた。
乗客は、みんな疲れとあきらめでムスッとして、何も言わない。しかし、土曜日の最終電車の時刻が30分以上遅れるというのは、本当に辛い。駅まで家族に迎えに来てもらう人もいるだろうし、明日の予定もあるだろう。予定外に、タクシーに乗らなければならない人もいるかもしれない。
そもそも、時間どおり運行して、時刻表の時刻どおりに目的地に乗客を運ぶのは、運送契約の本質的な内容である。それを果たさないのは、契約の不履行であって、損害賠償がなされてしかるべきである。
JRに限らず、今問題になっている東電や関電も、JALも、NTTも、元国策会社で今も独占企業であるところは、同じような問題があるのではないか。
つまり、経営陣は会社の利益をあげるのが第一で、利用者の利便は二の次、三の次である。
そして、現場の担当者が利用者からの要望や不満を吸い上げ、日々の会社運営に反映させるシステムがないのではないかと思われるのである。
それにしても、日本人は、私も含めて、本当に我慢強いというか、人がいいというか。
しかし、そういう「まあそうカッカしないで」みたいな日本人の特質が、利用者を大切にしない企業体質を温存してきた原因ではないだろうか。
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