2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
フォト

« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

2011年12月の1件の記事

2011年12月11日 (日)

No.54 わらび座の「アテルイ」を観てきました

111209_3 12月9日(金)午後2時30分から、私の事務所から近い「クレオ大阪」で、劇団わらび座のミュージカル「アテルイ-北の燿星」を観てきた。すごくよかったので、少しだけ感想を書きとどめておきたい。

 アテルイ(阿弖流爲)は、現在の岩手県胆沢に実在した人物で、平安時代初期の蝦夷の軍の指導者である。大和朝廷の度重なる侵攻に対して勇敢に闘ったが、最後は征夷大将軍の坂上田村麻呂に敗れて降伏し、仲間のモレ(母礼)とともに京都に連行され、田村麻呂の嘆願にもかかわらず、河内国で処刑されたとされる。

 征夷大将軍とか坂上田村麻呂というのは、日本史で習った記憶がかすかにあるが、「大和朝廷」が「平定」したというだけで、アテルイという名前はまったく記憶にないし、ましてや侵略される蝦夷の側に光をあてるというような発想はまったくなかったので、とても新鮮だった。
 しかも、このミュージカルでは、アテルイと仲間たち、アテルイと幼なじみという設定の坂上田村麻呂、二人から見初められアテルイと結ばれたが、田村麻呂との闘いでアテルイを失う悲劇の女性(佳奈)との三角関係がいきいきと描かれており、物語としての完成度は十分である。

 まだわらび座のミュージカルに慣れていない人は、ちょっと最初取っつきにくいかなという感じで始まるが、すぐに物語の展開と力強い太鼓、調和のとれた美しいセリフや歌声に引き込まれていく。

 特に私が心に残ったのは、アテルイと田村麻呂の友情とバトルである。幼いころ美しい北上川の自然の中で一緒に遊んだ思い出、成人後の佳奈をめぐるライバル関係、「討伐」する側と「防衛」する側のトップ同士としての激しい闘い、そして助命を保証して京都に連れ帰ったにもかかわらず処刑の命令が出され、救えなかった慙愧の念。アテルイももちろんカッコよかったが、私個人としては、田村麻呂の悲しみ、切なさにぐっときてしまった。
111209img_3547_2 演じた宮本昌明さんが、気品がありとてもよかった。すっかりファンになってしまい、ミーハー的だが、公演終了後に記念写真を撮らせてもらった。

 金曜日の午後にミュージカルを観に行くというのは、本当に大変である。たくさんの荷物を抱えて、遅刻しながら会場に滑り込んだ。
 もう行くのをやめようかな、という迷いも起こった。
 しかし、やはり行ってよかった。

 わらび座のミュージカルを観たのは、今年2月の「カンアミ伝」が初めてだった。南北朝時代の能の観阿弥・世阿弥の父子の生きざまと葛藤を描いたもので、とてもよかったことから、この次も機会があれば必ず観たいと思っていた。

 わらび座というと、ちょっと田舎っぽい劇団というイメージをもっていたが、全然違う。日本を舞台にした、日本人の・日本人による・日本人のためのミュージカルで、極めて洗練された「和製ミュージカル」である。特に、力強い太鼓の演奏を取り入れているのがすばらしいと思う。

 すっかり「わらび座」ファンになってしまった私である。

         ↓   ↓   ↓  

♪ここまで読んで下さった方は・・・ワンクリックしていただけたら嬉しいです。

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村


« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

無料ブログはココログ