2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
フォト

« 2011年12月 | トップページ | 2012年2月 »

2012年1月の3件の記事

2012年1月25日 (水)

No.57 自転車運転の厳罰化と取締強化に注意!

◆自転車による交通事故が急増し、交通事故全体に占める自転車事故の割合も上昇傾向にあり、東京都内では37.7%に上るという。エコブームや健康ブームで自転車を利用する人が増えていることが原因と言われれば、うなずけるような気がする。

120124_6 ◆そのような自転車事故を防止するために、自転車運転についての罰則を強化した改正道路交通法が、昨年7月に施行された。
 その内容は、これまでの甘い「常識」を覆す、大変厳しいものになっている。いくつか例を挙げると・・・
 ①車道通行原則違反(3月以下懲役又は5万円以下罰金)(歩車道の区別のある道路は車道通行が原則)
 ②並進禁止(2万円以下罰金又は科料)
 ③酒酔い運転(5年以下懲役又は100万円以下罰金)‥‥これは先に平成19・9・19施行済み
 ④整備不良運転(5万円以罰金)‥‥ブレーキ、反射器材等
 ⑤二人乗り(2万円以下罰金又は科料)‥‥但し、例外あり
 ⑥無灯火(5万円以下罰金)
 ⑦有効な警音器不備(5万円以下)
 ⑧傘さし運転、携帯電話使用、イヤホン・ヘッドホン使用(5万円以下罰金)
 これらの違反については、今後取締りも強化されることが予想される。

◆それでは、自転車で交通事故を起こした場合の民事責任はどうだろうか。
 これについては、当然民事の不法行為責任は認められてきたが、例えば歩行者に衝突して死傷させたような場合、これまでは自動車事故に較べて比較的甘く評価されてきたように思われる。

 しかし、今後は、上記のような厳罰化が影響して、民事上の責任も重く認定される可能性がある。例えば、歩車道の区別があるのに歩道上を走行したうえ、携帯電話をしていて歩行者に衝突してしまったような場合には、民事上も厳しい判断が下される可能性があるのである

 しかも、それが死亡事故や重大な後遺障害が残る事故になったような場合には、重過失致死傷罪や上記の道交法違反といった刑事責任も厳しく問われる可能性が高い。

 そのようなことを考えると、自転車に乗る人は、万が一のため、①自転車事故を起こした場合に被害者に賠償してもらえる、②また自分が被害を受けたら補償を受けられる、保険に加入しておくことが必要であろう。

◆更に、重大な自転車事故を起こしたことを理由に、その人が持っている自動車免許まで取消し・停止がなされる可能性も出てきた。
 例えば、十分な安全確認をしないで自転車で国道を横断し、避けようとしたライトバンがタンクローリーの前に割り込み、更に避けようとタンクローリーが歩道に乗り上げて男性2人が死亡した事故で、大阪府警はこの男性を180日間の免許停止処分としたと報道されている(2012年1月19日付共同通信等)。

120124_4 自転車事故を起こして自動車免許が取消し・停止されるというのは何か違和感を感じるが(刑法上の行為責任の原則に反しないかという疑問もないではない)、交通事故を起こしたという点では同じであるし、例えば弁護士が犯罪を犯して処罰されれば、弁護士会から業務停止等の懲戒処分を受けることを考えると、やむを得ないかもしれない。

◆いずれにせよ、自転車は一つ間違えば危険な凶器だということを自覚して、法規を守って安全に運転することが必要であろう(警察のPRではないが)。

 そういえば、大昔(たぶん私が大学受験浪人時代)、「花とゆめ」というマンガ雑誌に、赤座ひではるさんの「チリリンふたりのり」というマンガが連載されていたのを思い出した。自転車の二人乗りには、そんな切ない青春や恋のイメージもあったのだが・・。

 ※下の画像は、赤座ひではるさんのHPより借用させていただきました。 

         ↓   ↓   ↓  
♪ここまで読んで下さった方は・・・ワンクリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村

2012年1月24日 (火)

No.56 「過労死防止法」制定求め、全国6か所で一斉街頭署名

120121img_3641_5 1月21日、全国的に小雪や小雨模様の寒風の中、全国6か所(東京、名古屋、京都、大阪、兵庫、岡山)で、「過労死防止基本法」の制定を求める街頭署名活動を行った。

 昨年11月18日の実行委員会結成後、署名はあちこちに広がりつつあるが、街頭署名活動に打って出るのは初めてで、何人参加してくれるだろうか、署名は集まるだろうか、マスコミは報道してくれるだろうか、と不安が強かったが、120121img_3647いざフタを開けてみると、東京・名古屋・大阪は30人以上、その他の地域も十数人が参加し、約1500筆の署名が集まったようである。

 思い切って「のぼり旗」をたくさん購入し、また東京と大阪では、「早くおうちにカエル君」と名付けたカエルの着ぐるみも登場した(中に入ったのは某若手弁護士である)。

120121img_3646_5 マスコミも、テレビではNHKが東京の様子を全国放送したのをはじめ、MBS(大阪)、ABC(京都)、岡山放送などが紹介してくれ、新聞も朝日、毎日、大阪日日、神戸など多数が報道してくれた。

 大阪では、京橋駅(JRと京阪の駅の間の屋根付きの広い通路)に35人が参加して行われた。カエル君やのぼり旗、大きな横断幕、ポスターを貼った段ボールなどで雰囲気を盛り上げながら、道行く人々にリーフレットを配り、署名を訴えた。

120121img_3657_3 この運動を熱心に支援してくれている民主党の長尾たかし議員も駆けつけ、マイクを持っての訴えと、署名活動に自ら参加して下さった。演説には過労死防止の熱い思いが込められ、また、声をかけて署名に応じてもらうのも実に上手で、とても頼もしかった。

 この日集まった署名は全国で1500筆だが、リーフレットを受け取ってくれた人はその10倍、訴えを聞いてくれたのはその数十倍はいるだろう。そして、テレビや新聞でこの取り組みを知ってくれた人は数十万人いるのではないだろうか。

 「100万人署名」の道のりは始まったばかりだが、「頑張ればやれる!」ということを実感した署名活動であった。

 ※写真は上から、①署名を訴える森岡孝二先生、②全体の様子、③人気のあった「カエル君」、④自ら署名活動に立つ民主党の長尾たかし衆議院議員。

         ↓   ↓   ↓  
♪ここまで読んで下さった方は・・・ワンクリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村

2012年1月16日 (月)

No.55 岡山の社労士会で過労死・過労自殺の講演をしてきました

 1月14日、岡山県社会保険労務士会主催(正確には「岡山支部」の主催だが、県内の他の支部からも参加できるもの)の研修会で講演をさせていただいた。
 会場は100人を超える参加者でほぼ満席であった。県の社労士会の総会の参加者より多いそうで、研修会としては前代未聞の参加者数とのことであった。

 「過重労働・精神疾患をめぐる労働問題セミナー」と題する研修で、次の4部構成でお話をさせていただいた。

 序 論 過労死・過労自殺の悲惨さ・異常さと「過労死防止基本法」
 第1講 「ブラック企業」と言われないために~労働における企業のコンプライアンス~
 第2講 精神疾患・過労自殺の基礎知識
 第3講 過労死・過労自殺と企業の民事責任

 申込み者が多く、関心が高いようだと事前に聞いていたので、私なりに頑張って準備をし、相当な量のレジュメと資料を用意した。
 そのうえで、当日は、具体的な事例や判例なども紹介しながら、できるだけ私の言葉で話そうと努めたつもりである。
 やや序論が力が入り過ぎ長てくなってしまったが、最終的には時間内に納まり、またいくつか質問もしていただき、いい感じで終われたと思う。
 その感想は、参加者の皆様に委ねるほかないが、お聞きした範囲では、「具体的でわかりやすかった」「大変勉強になった」という感想をいただき、ほっとしている。
 会場で、私が出版に関与した「就活とブラック企業」(岩波ブックレット)と「過労死・過労自殺の救済Q&A」(民事法研究会)も販売していただいたが、どちらもたくさんの方が購入して下さった。

 また、終了後の懇親会にもお招きいただき、岡山県社労士会の廣瀬信博会長、難波英一事務局長をはじめとするベテランの方々や、若手の社労士の皆さんとお近づきになれて、とても光栄であった。

 講演の中でも述べたが、私は、現在の日本の労働分野でのコンプライアンスの実現のためには、顧問弁護士もさることながら、労働現場の実情を最もよく知っている社労士の皆さんの役割が非常に大きいと思っている。基本的には使用者サイドに身を置きながらも、その企業の健全な発展やコンプライアンスの立場から、時には経営者に煙たがられることも進言できるのは、社労士しかいないのではないかと思うのである。

 参加者の皆様には、過労死防止法の署名用紙、リーフレットと返信用封筒も配布させていただいた。
 社労士の皆さんが顧問先の企業に署名の協力依頼をしていただけたら、これに勝る喜びはない。

 なお、最後になったが、県会の事務局の皆さんには、レジュメや資料の印刷などで大変なご負担をおかけし、また、今回の講師として私を紹介して下さった久保利子先生にもずいぶん心労をおかけした。深くお詫びするとともに、心から感謝を申し上げる次第である。

         ↓   ↓   ↓  
♪ここまで読んで下さった方は・・・ワンクリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村

« 2011年12月 | トップページ | 2012年2月 »

無料ブログはココログ