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2012年5月30日 (水)

No.76 ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の美しさと力強さ

◆5月26日、劇団四季のミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」を観てきた。
 私は一応、同劇団の会員で、これまでロングラン公演をしている作品を中心に時々観てきたが、この「サウンド‥」だけはなかなか機会がなかった。
 この6月3日が大阪での千秋楽ということで、最後に滑り込みでチケットを購入したのである。

 他のミュージカルに較べて思い入れがあるのは、中学1年生で英語を初めて習ったとき、新任の英語の先生だったU先生(若くて素敵な女の先生だった)が、このミュージカルのことを話してくれて、クラスの皆で英語で「エーデルワイス」を歌い、「美しい曲だなあ」と思ったことを覚えているからである(もう42年も前のことになる)。
 それ以来、映画もビデオも観たことがなく、恥ずかしながら今回観劇して初めて、ストーリーや時代背景を知った。
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◆ストーリーの舞台は、第2次世界大戦直前のオーストリア。ザルツブルグ郊外の修道院で修業中のマリアは、歌が好きで修道院を抜け出しては、近くの山で歌を歌っている。修道院長は、オーストリア海軍の誇り高き軍人で妻を亡くしたフォン・トラップ大佐の邸宅に、7人の子どもたちの家庭教師としてマリアを派遣する。マリアは、厳格に育てられ過ぎていた子どもたちの心を歌ですぐにとらえ、最終的にトラップ大佐と結婚する。

 トラップ大佐は、当時ヨーロッパで台頭してきていたナチス・ドイツに屈伏することを拒んでいたが、ついにオーストリアはナチス・ドイツ帝国に併合されて「第三帝国」の一部となり、反ナチス派の大佐に、軍は召集令状を送りつけてきた。一家で出演した音楽会で優勝した夜、一家はナチスの監視の目を盗んで逃げ、歩いて山を越えてスイスに脱出する、というものである。

◆芸術面では、何よりも、7人の子どもたちが個性豊かで、歌がうまく、本当にかわいい。
 特に、有名な「ドレミの歌」や「エーデルワイス」はもちろんだが、個人的には、子どもたちが“鳩時計”のような振り付けをしながら歌う「さよなら またね(SO LONG,FAREWELL)」が愛らしくて、最高だった。
 また、主人公のマリア(この日は井上智恵さん)は明るくて素敵だし、トラップ大佐(同じく芝 清道さん)は渋くてカッコいい。修道院長(秋山知子さん)が意外といい味を出している。長女のリーズル(池松 日佳瑠さん)も、多感な年頃の女の子をよく演じていた(池松さんは、遠目には安達祐実さんに似ている感じがした)。

◆時代背景として、ナチス・ドイツの進出に、国民の多くが流され屈伏していく恐さがよく表されていた。
 村の役員がトラップ大佐の家に来て、「ハイル・ヒットラー!」と大声で敬礼し、「ナチスの旗を掲げていないのはこの家だけだ!」と迫る。大佐が自宅で開いたパーティーの参加者は、ナチス追随派と拒否派の2つに分かれて互いに口をきかない。
 そして、最後、オーストリアはナチス・ドイツに併合され、トラップ大佐は軍人として出頭を命じられるが、苦悩の末、一家で亡命を決意するのである。
 あの「エーデルワイス」の歌は、トラップ大佐が音楽会で敢然と歌った、オーストリア人としての誇りを歌った歌なのである。
 このような時代背景を知って、改めてこのミュージカルの美しさと力強さの源泉がわかった気がした。

◆それにしても、時の為政者が服従・屈伏を強いるために「踏み絵」をさせる恐さは、つい最近の大阪での「君が代」斉唱の起立・唱和の監視や、職員へのアンケートの強制などとダブって、迫ってくるものがあった。
 その意味で、このミュージカルが訴えているテーマは、決して過去のものではない、と思った。


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