No.83 夏の高校野球 母校那賀高校の大健闘を喜ぶ
誰しも、夏が来ると高校野球(地方大会と全国大会)が気になるのではないか。春のセンバツと違って、全国津々浦々からほとんどの高校が参加すること、夏は少年時代を想い出すこと、お盆の帰省や墓参りがあることなどもあって、高校野球は日本の夏の風物詩になっている。
自分自身は高校野球に全く縁がなかった私でさえ、夏の大会のテーマソング(「栄冠は君に輝く」)の「雲は湧き 光あふれて‥‥♪」という歌を聴くと、なぜかジーンときてしまう。
私の出身の和歌山県は、戦前の和歌山一中(現在の県立桐蔭高校)時代から野球が強かったようだ。尾藤監督で一躍有名になった箕島高校は全国制覇もなし遂げた。他は日高、高野山、御坊商工などだが、ここ十数年間は、智弁和歌山高校がダントツで、全国大会でも何度も優勝している。
ちなみに、いわゆる大学進学では、かつては県立桐蔭高校が県内トップであったが、現在はこの智弁和歌山と近大附属高校がトップになっていると聞く。智弁和歌山は、校全体としては「文武両道」なのである。
これについてはいろんな意見があると思うが、すごいことであることは間違いない。
これに対して、私の母校である県立那賀高校は、文武のどちらについても、かなり地味である。
恐らく学校創立以来一貫して野球は弱かった(笑)と思われる。私が知っている限りずっと初戦敗退だったし、しかも大量得点差で負けていたと思う。
ところが、7月29日の新聞を読んで驚いた。何と、和歌山大会の決勝で、智弁和歌山に延長14回まで闘って惜しくも負けるという大接戦を演じたというのだ。
第94回全国高校野球:和歌山大会 決勝 智弁和歌山V8 史上最長戦、スタンドも沸く ◇那賀、先制も延長十四回力尽く(毎日新聞 2012年07月29日 地方版)全国高校野球和歌山大会の決勝は28日、史上最長となる延長十四回の激闘の末、智弁和歌山が那賀を破り8年連続20回目の優勝を決めた。続く苦戦を耐え抜き頂点に立った智弁和歌山、県立高ながら鍛え抜かれたプレーで初優勝にあと一歩と迫った那賀。熱戦後、双方の選手の目には万感の涙。紀三井寺球場の観客席からは大きな拍手が送られた。全国大会は8月8日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。【竹田迅岐、竹内望、岸本桂司】
智弁和歌山
00000020000002=4
20000000000000=2
那賀
(延長14回)伝統の強打を誇る智弁和歌山が底力を見せつけ、那賀を振り切った。2点を追う七回、吉川の中前打などで好機を迎え、高垣の左前打などで追いついた。
延長十四回、先頭の嶌が右前打で出塁し、阪本の犠打で1死二塁。大倉が右越え適時三塁打を放ち、ついに勝ち越した。さらに、続く土井が左前に適時打を放ちだめを押した。先発吉川は立ち上がりを攻められたがその後は安定。継投の土井、蔭地野も好投した。
ネットで少し調べると、那賀高校はここ数年間県内では頭角を表し、各種の県内の大会でもベスト4に入るなどしていたようである。その意味では、決して「まぐれ」ではなかったのである。
「文武」のいずれでもパッとしない高校ではあるが、やっぱり嬉しいし、ちょっと誇らしい。
今年の悔しさを胸に、来年はぜひ優勝して全国大会に出てほしい。もしそんなことになったら、絶対に甲子園に行って応援しますよ!
このお盆に、2年振りに高校の同窓会がある。きっとこのことが話題になるだろう。
※画像は那賀高校の校章。モチーフは「くちなし」の花のようである。
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