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2012年7月27日 (金)

No.82 「声を上げて世界を変えよう!」──働き方ネットの「第16回つどい」

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 働き方を考えるユニークな団体「働き方ネット大阪」は、年に3回程度、様々なテーマで「つどい」を開いており、私はその事務局長をしている。
 7月24日の「第16回つどい」は、「声を上げれば世界は変わる」のテーマで行った。

 折しも天神祭と重なったが、70名の参加があり、3分の1は20代の若者であった。
 この5月にソウルを訪問し市民派の朴元淳(パク・ウォンスン)市長と会ってきた服部信一郎さん(働き方ネット副会長)の報告はとても刺激的だった。

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 しかし、それにも増して、後藤宣代さん(福島県立医科大学講師、経済学研究者)のお話は、私にとってはちょっとしたカルチャーショックであった。
 福島さんは、自ら福島原発事故で被曝した後も、自ら福島にとどまって福島で声を上げる人たちを見つめ、他方でアメリカでオキュパイ運動に自ら加わって経験してきたという。この両方の経験を持っていること自体、ものすごいことである。

 それに、お話がすごく自由で伸びやかで、聞いている人を元気づける。
 特に、次のようなことが印象に残った。
・これからの運動は、声を上げること、コミュニケーションが基軸となる。集会は、自分らしさを表現する場である。
・ネットの登場により、21世紀型の社会運動はオープン(万人公開・参加)、シェア(情報共有)、コミュニケーション(意思の相互伝達)、コラボレーション(協働)、グローバルが基調となる。
・これからの運動は、女性が主導する。女性は、性別役割分担を通して、育児・教育・介護という「生身の人間を相手にすることで、高いコミュニケーション能力が培われているからである。一番コミュニケーションが下手なのは、中高年の管理職の男性である。
 特に、最後の点について、「性別役割分担」という言葉にはマイナスイメージが強かったが、実はその中で女性はコミュニケーション能力が培われた、という指摘はとても新鮮だった。それに比べて中高年男性の管理職は‥‥というのも、本当に頷けるものである。

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 休憩を挟んだ後は、私が司会を務めての、恒例の「リレートーク」である。
 今回は、①若者の労働相談と生活支援に元気に取り組んでいるNPO「POSSE」事務局長の川村遼平さん
②不当解雇などを団体交渉や裁判で闘って大きな成果を上げている「大阪青年ユニオン」の北出茂さん
③強まる生活保護攻撃のなかで申請者と受給者を支援する活動を果敢に展開している「大阪の生活と健康を守る連合会」(大生連)事務局長の大口耕吉郎さん
④女性と子どもの生命を守るために原発ゼロ運動の一翼を担っている「新日本婦人の会」(新婦人)大阪中央支部事務局長の呉竹陽子さん
にご登壇いただき、それぞれの要求を掲げて声を上げる活動の経験と課題をお話しいただいた。
 時間不足で恐縮だったが、それぞれの皆さんの「エッセンス」を引き出せたのではないかと思う。

 最後に、楠弁護士が読み上げる形で、以下のアピールを採択した。
 終了後の「多氣」での懇親会も、20名以上の参加で盛り上がったことはいうまでもない。

【働き方ネット大阪 第16回つどいアピール】

   声を上げて世界を変えよう!

1 日本でも諸外国でも声を上げ行動し、職場や政治を変える動きが確実に拡がっています。
 日本では、3.11以降の反原発運動の高まりのなかで、長らく見られなかった大規模な集会とデモが復活してきました。このところ毎週金曜日夜は、首相官邸前で10万人を超える人々が再稼働反対の声を上げています。また、7月16日の東京・代々木公園における大江健三郎さんや坂本龍一さんら著名9氏が呼びかけた「さよなら原発10万人集会」には、17万人もの労働者、市民が集まり、3方に分かれたデモでも原発なくせの声をとどろかせました。
 アメリカでは、長引く高失業と就職難のなかで、一部の富裕層だけが優遇される体制に抗議する若者の「オキュパイ(占拠)運動」が昨年9月にウォール街で始まり、全国の主要都市に波及していきました。
 韓国のソウルでは、昨年10月の市長選挙で、市民派弁護士の朴元淳(パク・ウォンスン)市長が誕生し、今年5月から、市の非正規職員の4割近い1054人を正規職員に転換しました。プサンでは、韓進重工業造船所の女性溶接工キム・ジンスクさんが整理解雇に反対してクレーン上に籠城し、それを支援する「希望バス」に全国から5次にわたり1万数千人が参加し、勝利の後押しをしたという感動的なドラマもありました。
 フランスでは去る5月の大統領選挙で社会党のオランド氏が勝利し、若者の雇用創出、富裕者課税、原発依存率引き下げなどの政策に着手しています。

2 本日の「声を上げれば世界は変わる」と銘打った働き方ネット大阪第16回つどいは、上記のような日本と世界の動きに学びながら、どうやれば声を上げ権利を主張することができるのかをテーマに開催されました。

 第1報告者の服部信一郎(本会副会長)さんは、大阪革新懇ソウル訪問団事務局長として、20人のツアー参加者とともに朴元淳市長と面談し、非正規労働センター、福祉国家ソサエティなどと懇談した成果をもとに、橋下大阪市政とは対照的な自治体革新の新しい波を話されました。

 第2報告者の後藤宣代さん(福島県立医科大学講師)は、最近何度もアメリカを訪れ、現地のオキュパイ運動の参加者たちと交流して学んだことと、3.11以降の原発被災地フクシマにおける女性を中心とする子どもの命と健康を守る運動で体験したことを話されました。

 リレートークでは、①若者の労働相談と生活支援に元気に取り組んでいるNPO「POSSE」事務局長の川村遼平さん、②不当解雇などを団体交渉や裁判で闘って大きな成果を上げている「大阪青年ユニオン」の北出茂さん、③女性と子どもの生命を守るために原発ゼロ運動の一翼を担っている「新日本婦人の会」(新婦人)大阪中央支部事務局長の呉竹陽子さん、④強まる生活保護攻撃のなかで申請者と受給者を支援する活動を果敢に展開している「大阪の生活と健康を守る連合会」(大生連)事務局長の大口耕吉郎さんにご登壇いただき、岩城穣弁護士の司会のもとに、それぞれの要求を掲げて声を上げる活動の経験と課題を語り合いました。

3 本日のつどいに参加した私たちは、いま、職場、地域、全国、世界で何が起きているかを見つめ、一人一人の労働者・市民が要求を掲げて声を上げることの重要性を学びました。このつどいの成果を拡げるためにも、様々な分野における運動が盛り上がろうとしているいまこそ、ストップ原発! ストップ消費増税! ストップ過労死! ストップ貧困!の声を大きく上げていきましょう。

                    2012年7月24日
     働き方ネット大阪 第16回つどい参加者一同


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