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2013年10月27日 (日)

No.143 なかなかやるな、「ダンダリン 労働基準監督官」

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 「半沢直樹」の終わりあたりから話題になっていたこのドラマ(竹内結子主演)が、10月2日から毎週水曜22:00~23:00に放映されている。視聴率は各回とも10~7%くらいのようで、まずまずのヒットといえよう。
 平日の夜のドラマはなかなか観れそうにないが、録画しておいた4話をこの週末にまとめて観た。
 一言で言えば、「なかなかやるな」という感じである。
 そうか、「ダンダリン」というのは、主人公の労働基準監督官の名前(段田 凛)の名前だったのか。法令違反を見つけると見逃さずに突き進んでいく主人公のイメージと重ねることに成功している。

 各回のテーマは、次のとおりであり、いずれもタイムリーで、いい線をついている。
 第1回(10月2日) ブラック企業、サービス残業
 第2回(10月9日) セクハラ、名ばかり店長
 第3回(10月16日) 建設現場の転落事故
 第4回(10月23日) 就活学生の内定切り

 原作は、マンガ「ダンダリン一〇一」(いちまるいち)で、コミック「モーニング」に2010年に月1回で連載されたものとのことである。2010年当時これらの問題は話題になっていたものの、マンガに取り上げたのは先見的だったといえるが、現在はもっともっと酷くなっていることから(「ブラック企業」はまさに今年の流行語大賞になってもおかしくない言葉になっている)、今年になってTVドラマに制作され人気を博する条件が整ったということであろう。

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 作者の田島隆氏は社会保険労務士ではなく行政書士の方のようであるが、労働法規や労基署についてよく勉強していると思う(おそらく、弁護士や社労士、労基署関係者の助言があるのであろう)。
「現実は少し違う」といった議論もあり得るが、実態とかけ離れた裁判ものや弁護士ものに比べたら、ずっとましである。

 このドラマのいいところは、「本当は労働者はこんな風に法律によって守られているんですよ」「労基署は、本当はこんな風に労働者を守ってくれる役所なんですよ」というメッセージを発しているところだと思う。こんなドラマは、これまでなかったのではないか。

 また、折しもこの9月から、厚労省が率先して「若者の使い捨ての疑われる企業への取組み強化」(電話相談や集中監督指導)を行っているが、このドラマは、これまであまり日が当たらず地味に苦労してきた現場の労働基準監督官や職員たちも励ましているのではないだろうか。
先日大阪府内の労基署に、過労死の労災申請に赴いたが、心なしか署内の雰囲気も、私たちたちに対する対応も明るく感じた。

 残りの回も、楽しみに観たいと思う。
 それにしても、主人公が理不尽さを感じたときに「ウー」と唸るのはなかなか面白い。僕もやってみようかな。(笑)

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