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2014年1月の4件の記事

2014年1月21日 (火)

No.163 森岡孝二先生の「最終講義」、聴きに行けず残念!

 1月20日(月)午後2時40分から、森岡孝二関西大学経済学部教授の「最終講義」が関大千里山キャンパスであった。

 森岡先生とは、大阪と全国で第1回「過労死110番」が行われた1988年(これは、私が弁護士登録をした年でもある。)の翌年である1989年から、約25年ものお付き合いであり、今、私が力を注いでいる「大阪過労死問題連絡会」、「働き方ネット大阪(現・働き方ASU-NET)」、「過労死防止基本法制定実行委員会」の3つの団体で「会長又は実行委員長」と「事務局長」のペアをさせていただいている関係であるから、何を差し置いても、一番前の席で(笑)、聴講させていただかなければならなかったところであるが、当日は先に裁判期日や打合せが入ってしまっており、涙を呑んで聴講は断念した。
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 産経新聞の記事によると、約500人の聴講者を前に、「声を上げれば、世の中は変わる。自分や家族の健康と生活を守る労働者になってほしい」と締めくくったという。
 森岡先生のお人柄と、若者たちに対する思いが伝わってきて、この記事を読んだだけで胸が熱くなった。
 朝日新聞の当日夕刊(右)にも紹介記事が掲載され、また、テレビ朝日でも近々紹介されるとのことである。

 プロ野球選手の最後の試合ではないが、最後の講義で、500人もの聴講者を前に、マスコミからも注目されながら、これまでの自分の研究・教育の総仕上げの話を行えるというのは、ある意味で「大学教授冥利」に尽きるのではないだろうか。
 そんな森岡先生と、今しばらくいろいろな活動でご一緒できることを嬉しく思う。
 森岡先生、長い間、お疲れさまでした。


「過労死問題 声を上げれば、世の中は変わる」森岡関大教授が最終講義 対策の専門家
産経新聞2014.1.20 19:23

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 労働現場に根ざした研究者として、過労死対策をリードしてきた関西大経済学部の森岡孝二教授(69)=企業社会論=が今春退職することになり、20日、大阪府吹田市の関西大千里山キャンパスで最終講義を行った。就職を控えた学生や一般の聴講者約500人を前に「立派に仕事をしながら、自分や家族を守ってほしい」と訴えた。

 森岡教授は昭和49年、講師として関西大経済学部に着任し、58年には教授に就任した。研究対象は専門的な経済理論から身近な労働・雇用問題まで多岐にわたるが、社会派の研究者となった転機は、40代で受けた心臓の手術だった。

 病室が同じになった会社員が、見舞いに来た部下に入院したことの口止めを命じていた。「会社に知られると『窓際』にされるから」と理由を明かされ、厳しい現実と自らの甘さを痛感。職場の実態に切り込みたいと考えたという。

 63年に社会問題になった当初から、過労死の研究を継続。現在は、過労死防止法の制定を求める団体の代表者として遺族と活動を共にしており、若者を使い捨てにするブラック企業問題にも取り組む。

 この日の最終講義の演題は「働き方から見た日本経済の半世紀~学生時代からの自分史と重ねて」。日本の労働者はバブル経済を境に残業時間が増え、欧米に比べても長時間労働の傾向がなおも続いていると指摘した。

 また、働く若者の半数が非正規労働者になるなど、就職を取り巻く環境が年々、厳しくなってきた現状などを踏まえて「声を上げれば、世の中は変わる。自分や家族の健康と生活を守る労働者になってほしい」と締めくくった。

 経済学部4年の笹川祐輝さん(22)は「森岡先生の教えを意識して、就職活動に取り組んできた。先生には今後も、ブラック企業や過労死問題について世間に伝えてほしい」と感想を話した。


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2014年1月 7日 (火)

No.162 元裁判官の森野俊彦先生の当事務所入所を喜ぶ

 昨日1月6日は、ご多分に漏れず、わが「あべの総合法律事務所」も仕事始めだった。
 お昼までには所員全員が出勤し、昼食のお弁当を全員でいただいた。

 この日から、我が事務所に「新人弁護士」が入所した。その名は森野俊彦さん。司法修習23期で裁判官に任官し、その後40年間にわたって裁判官をされ、福岡高裁の部総括判事を最後に2011年9月に定年退官し、現在は龍谷大学法科大学院で客員教授をされている。
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 森野先生は「日本裁判官ネットワーク」の結成(1999年)にも参加し、原爆症認定集団訴訟大阪高裁判決や一票の格差意見訴訟福岡高裁判決など、多くの社会的意義のある判決に携わってこられた。私も、ある過労自殺事件で勝訴判決をいただいたことがある。
 この度、縁あって、我が事務所に「客員弁護士」として入所していただくことになった。とてもうれしい。
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 何より頼もしいのは、担当事件などに関して法律的な質問をすると、さすが元裁判官だけに、即座に正しい答えが返ってくる。少し難しい問題や微妙な問題については「ちょっと調べてみます」と言って、すぐに調べてくれ、翌日には答えをくれるのである。もちろん、我々も弁護士なので、それなりに考えたり調べたりして法的な意見を持って事件処理を進めるのであるが、このような「ご意見番」的な方がいると安心だし、議論も深まるのである。

 元裁判官なのに、大変気さくで明るい方である。既に様々な法律家団体や市民団体から依頼されて講演をされ、好評を博しているようである。また、「1票の格差」問題などでマスコミからの取材や出演依頼も多い。
 プロ野球の阪神タイガースの熱狂的ファンで、裁判官時代にタイガースのユニホーム姿でテレビに出たこともあるとのことである。
 ご自宅は当事務所の至近距離にあり住居表示はほとんど同じである。隣の「あべのルシアス」のスポーツクラブに通っておられる。

 もっとも、弁護士としては一応「新人」とのことで、相談者・依頼者との「距離」のとり方をどうしたらいいか心配されたり、昨日は、相談料をどのくらいもらったらいいか悩んでおられた。
 このように、法律知識豊富で、明るく、初々しい森野俊彦先生と一緒に頑張っていきたい。

 ※写真(上) 2012年11月1日、テレビ朝日「ビーバップ!ハイヒール」にゲスト出演。
      (下) 2013年5月3日、朝日新聞 「憲法はいま 違憲判決、その心は 3裁判官を訪ねて」インタビュー記事の写真。


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2014年1月 6日 (月)

No.161 楽しい和歌山弁講座(5) 追補──和歌山弁辞書と楽しいマンガのご紹介

 これまで「楽しい和歌山弁講座」として「総論」(No.114)と「各論①~③」(No.132~134)の4回にわたって紹介したが、追補として、以下の2つを紹介しておきたい。

和歌山弁エクスプローラ

 現在653語の和歌山弁を収録しているという和歌山弁辞書。名詞、動詞、形容詞、副詞助詞他、定型慣用句、略語別名に分けて詳細に解説されており、著者はただ者でないと推察される。
 本にして出版しないのが不思議なくらい充実している(本になっても、誰が買うかという問題はあるが(笑))。

マンガ「知られざる和歌山弁」
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 冬美(坂本冬美がモデル)と佐和子(有吉佐和子がモデル)の2人の女の子の夏の一瞬を描いたマンガである。
 このマンガは、誰かからコピーをもらったものであるが、作者が誰かわからない。著作権の問題があるが、非常に面白く、このまま埋もれているのは惜しいので、もし作者がわかったら教えてほしいという情報提供のお願いの趣旨を込めて、紹介したい。作者がわかったら改めて掲載の承諾を得る予定である。また、その意味からも、無断転載はお断りします。
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【追記】(2014・2・13)
 上記のマンガの出典について、facebookの友達の方から、グレゴリ青山さん(著)の『田舎暮らしはじめました うちの家賃は5千円』(アマゾンでは998円)の「第10話 知られざる和歌山弁」ではないか、との情報をいただきました。
 第1話から第13話まである本のうちの、第10話が上記のマンガだったということのようです。
 そこで、著者のグレゴリ青山さんにお願いなのですが、大変面白いので、本の宣伝を兼ねて、今しばらく掲載を続けさせていただくことはできないでしょうか。
 もし、ダメということでしたら、直ちにお詫びのうえ、削除します。
 同じ和歌山県出身の方のようなので、お近づきになれたら嬉しく思います。
 よろしければ、ご一報いただけたら光栄です。


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2014年1月 4日 (土)

No.160 「かぐや姫の物語」──あの「竹取物語」が「生きること」を問うSFファンタジーに

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 1月3日、スタジオジブリのアニメ映画「かぐや姫の物語」を観てきた。
 昨年8月に観た「風立ちぬ」もよかったが、私にとっては、それに勝るとも劣らないくらいよかった。特に明確な主人公の人間像があるわけではない、古典物語文学の「竹取物語」を、見事なまでのSFファンタジーにし、かつ、「生きるとは何か」を問う人間ドラマに創り上げることに成功している。

 詳細な紹介をすることはできないが、ストーリー性は十分である(ちなみに、月の国で犯した罪に対する罰として地球に送られてきたというのは、昔の手塚治虫の漫画「W3」(ワンダースリー)をふと思い出した)。
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 一方で、養親のエゴや、男性の求愛の欺瞞性も描いている点では大人向けともいえるし、そのような愚かさも含めた人間の「生きる営み」を全体として肯定している点では、いわば仏教の悟りのようなものをも感じさせる。

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 また、絵がとてもすばらしい。あえてジブリの他の作品との違いを言えば、主人公の表情や動きの描写が実に豊かである(主人公は絶世の美女であるが、幼女のような愛らしい表情になることもあれば、仁王のような恐ろしい表情になったり、能面のように自分を押し殺した表情になったりする。特に、真夜中に宮中を飛び出して生まれ育った故郷に疾走する場面は圧巻である)。
 また、例えば「風立ちぬ」では写真に近い水彩画であるのに対し、クレヨンのような描線が基調になっていることから、「鳥獣戯画」のように柔らかく、温かい描画になっている。こんな描画が描けるのは、日本のアニメ、中でもジブリだからこそではないだろうか。
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 また、脇役のキャラクターの容姿もとても個性的である。たぶん、実際の声役の俳優に近い容姿にしているのではないかと思う(例えばかぐや姫は朝倉あき、捨丸は高良健吾、翁は地井武男、相模は高畑淳子、阿部右大臣は伊集院光、御門は中村七之助、車持皇子は橋爪功というそれぞれの声役にとても似ている)。

 高畑監督が入社早々から構想していたもので、企画から完成までに8年、製作費50億円を費やしたという。その間に、製作者の氏家齊一郎氏が2011年に亡くなり、「翁(おきな)」(おじいさん)の声役の地井武男氏が、声収録後の2012年6月に亡くなっているのだから、制作に関わった人たちの人生の重みまで感じる作品である。こんな作品を、わずか1000円(夫婦どちらかが50歳以上割引(笑))で観させてもらうのは、少し申し訳ない気がする。

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 また、日本にすばらしいアニメ映画が一つ加わったといってよいだろう。ぜひ、子どもたちだけでなく、大人も含めて、たくさんの方々に観てほしいと思う。

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