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2014年2月 8日 (土)

No.165 降る雪の情緒と、異常気象への不安

 ここ数日、厳しい冷え込みが続いているが、昨夜になって雪が降り始めた。今も降り続き、ここ堺市でも、うっすらと積もっている。

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 雪が降る情景に、なぜか切ないような気持ちになるのは、なぜだろうか。演歌や歌謡曲を引用するまでもなく、辛い思いや傷ついた心を持った人たちは、なぜか北に向かいたくなる。孤独、生きる辛さ、世間の冷たさを象徴するかのような寒風と、そこに舞う純白の雪。そこは、いろんな思いを投影できる舞台だからかもしれない。

 前にも書いたが(「No.58 凍てつく夜に思う」)、私が小・中学生だったころ(昭和30年代~40年代)は、和歌山の田舎でも、冬は結構雪が降り、軒先には「つらら」ができ、水道管が凍って水が出なくなった。田んぼの水溜まりは氷り、稲刈りの終わった田んぼには「霜柱」ができた。冷たい風の中で新聞配達をしていると、耳たぶに「霜焼け」ができた。

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 ここ数日の風の冷たさは、あのころの寒さを思い出させるものであった。
 これって、もしかしたら、地球温暖化がまだそれほど進んでいないっていうこと?

 そうだったら嬉しいが、実はその逆というのである。
 朝日新聞2013年12月30日付は、次のように報じている(下線は私)。

 ■夏の猛暑豪雨、冬の大雪 日本、西太平洋の高温影響

 日本列島はこの1年、季節を問わず極端な天候に見舞われた。

 年初は北日本の一部で記録的豪雪となった。気象庁によると、青森市・酸ケ湯(すかゆ)で積雪の深さが566センチになるなど12地点で最深積雪記録の1位を更新した。

 夏は、気象庁の検討会が「異常気象だった」という見解を示したほど。高知県四万十市で国内の最高気温の記録を更新する41・0度を観測したのをはじめ、143の観測点で、その地点での過去最高を記録した。秋田、岩手両県や山口、島根両県には「過去に経験したことがない」と表現される大雨が計3回降った。

 9月には埼玉県と千葉県で強い竜巻が発生。10月に入ると台風26号が伊豆大島に大雨を降らせ、大規模な地滑りによって36人が死亡、3人が行方不明となった。

 そして迎えたこの冬。気温は平年並みか低く、日本海側の降雪量は平年並みか多いと予測されている。この年末も北日本や日本海側で大雪となり、帰省に影響している。
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 日本に寒い冬をもたらす要因は、夏の猛暑や多雨の要因と共通している。ここ数年、太平洋西部の海面水温が高いことが影響していると考えられているのだ。

 気象庁によると、海面水温が高いと活発な上昇気流が生まれる。夏はインドネシア・フィリピン周辺の海面水温が高かった影響で太平洋高気圧とチベット高気圧が重なり、日本付近が高温になるとともに、大量の水蒸気を含んだ大気が東北にまで流れ込んだ

 冬もインドネシア周辺で積乱雲が生まれやすい状況が続く。これが偏西風を蛇行させて日本付近では南へ下げ、北方から寒気を呼び込むメカニズムになっているという。(神田明美)

 ■巨大台風・「100年ぶり」雪…

 マラソン選手の高地トレーニングで知られる米中西部・コロラド州のボルダー市周辺は9月、記録的な豪雨に見舞われた。

 数日間で1年分に近い雨が降り、川が決壊。広い範囲が水につかった。州政府によると8人が死亡、1万8千人以上が避難した。建物や道路の被害は20億ドル、日本円にして2千億円超に達するという推計もあり、いまも復旧作業が続く。雨の激しさは「100年に一度」という。

 その1年前の天候は正反対だった。コロラド州を含む穀倉地帯を厳しい干ばつが襲った。トウモロコシや大豆などの生産量が激減して穀物相場が高騰し、その影響は日本にも及んだ。

 荒ぶる気候が人々を脅かす。オバマ大統領は6月の演説で、米東部を昨秋直撃して5兆円超の被害を出した巨大ハリケーン「サンディ」に触れ、「ニューヨークの海水面が1世紀前より1フィート(約30センチ)上昇していることが確実に被害に拍車をかけた」と述べて温暖化対策の重要性を訴えた。

 中国でも異常気象が相次いだ。上海では8月に最高気温が40・8度に達し、記録が残る約140年間で最も高くなった。

 記録的な大雨による被害は6月にインド北西部、5~6月に欧州でも起きた。11月、「スーパー台風」と呼ばれた台風30号がフィリピンを襲い、6千人を超える犠牲者を出した。

 今月13日にはエジプトの首都カイロ郊外に雪が降った。住宅地が白く覆われるほど降ったのは「100年ぶり」という見方もあるという。(ワシントン=小林哲)

 ■止まらぬ温暖化、影響広がる恐

 もともと自然界には、年によって気温が高かったり低かったり、雨が多かったり少なかったりする「ゆらぎ」がある。世界中で異常気象が相次ぐ背景に地球温暖化の存在が指摘されるが、個別の現象との直接の因果関係は分からない。温室効果ガスによる温暖化は、数十年規模の傾向として観測・予測されている。

 しかし「温暖化によって気温がかさ上げされれば、今年の猛暑のように経験のない現象をより頻繁に経験するようになる」と東京大大気海洋研究所の木本昌秀教授(気象学)は話す。

 9月に公表された国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新の報告書は、このまま温室効果ガスの排出が増えると世界の平均気温は今世紀末に産業革命前と比べて最大4・8度上昇すると予測する。国際社会は上昇を2度以内に抑えることを目標にしているが、それがいかに難しいことかを示した。

 日本の今夏の平均気温は平年と比べて1・1度ほど高かったにすぎない。木本教授は「上昇が2度に抑えられても、大きな変化をもたらすという想像力を働かせてほしい。事態は切迫している」と指摘する。

 今月来日したIPCC作業部会のトーマス・ストッカー共同議長は講演で、上昇を2度以内に抑えるために許された温室効果ガスの排出量は790ギガトン(炭素換算)と説明した。すでに515ギガトンを排出しており、現在のペースが続けばあと30年ほどで許容量を超えるという。(須藤大輔)

 要は、この久々の厳しい寒波も、日本と世界のあちこちの異常気象も、すべて地球温暖化の影響だというのである。
 もしかしたら、好き勝手に振る舞い、地球の気温を上げる一方の人間たちに対して、地球が怒っているのだろうか。
 そう考えると、この宇宙にただ一つしかないこの地球に、これまでと同じように人類が生き続けることができるのかと、ざわざわと不安な気持ちになる。
 だとしたら、久々の雪に、ただセンチメンタルになっている場合ではないのかもしれない。

 ※ 写真は、私の自宅3階から見た風景。
    図は、2005年12月の大気の流れの特徴(気象庁ホームページより)


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