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2014年2月12日 (水)

No.166 「過労死等防止基本法」最速で3月に成立の可能性、高まる期待

 No.154などで報告したように、私たちは昨年秋の臨時国会での制定を全力で訴え、そして、超党派議員連盟の皆様も、各政党の皆様も、最大限これに応えようと奮闘して下さったが、政権与党であり最大の政党である自民党の党内手続が時間切れで間に合わなかったことから、まずは野党6党(民主、維新、みんな、共産、社民、生活)の共同提案という形で、閉会間際の12月4日国会に正式に法案を提出(衆法28号)したうえで継続審議とし、来る1月からの通常国会での成立をめざすことになった。

 そして、今年1月24日から通常国会が始まった。「全国過労死を考える家族の会」の寺西笑子さん(京都)、西垣迪世さん(兵庫)、中原のり子さん(東京)の3人(3人まとめて「寺西垣のり子」さんと呼ばれている。)をはじめとする過労死家族の会のメンバーと、川人博弁護士や私など過労死弁護団のメンバーで、再び精力的にロビー活動を再開している。
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 1月28日には私たちの実行委員会の会議を行い、2月4日午後2時からは、私たち実行委員会の主催(超党派議員連盟後援)で「「過労死防止基本法」の制定を実現するつどい」(第9回院内集会)を開いた。
 院内集会には206名の参加があり、うち国会議員本人が31名、代理出席16名を含め秘書の方も26名が参加して下さった。
 参加下さった議員の皆さんの挨拶、過労死遺族の発言のほか、河口真理子さん(大和総研主席研究員)が「労働分野における企業の社会的責任」と題する記念講演、反町吉秀医師(大妻女子大学公共健康学研究室)が「死因究明関連法を過労死認定や過労死防止に活用を」と題する特別報告を、それぞれして下さった。いずれも大変好評であった。

 他方、1月28日には超党派議員連盟の世話人会が行われ、2月4日朝には自民党の雇用問題調査会の「過労死等防止に関するワーキング・チーム(WT)」の第3回会合が行われ(私たち実行委員会メンバー数名もオブザーバーで参加させていただいた。)、その後、議連の代表世話人であり上記自民党WTの事務局長をされている馳 浩衆院議員と面談させていただいた。
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 馳議員によれば、同日までの3回の会合で関係団体からのヒアリングは終了し、これから3、4回WTの会合を行って、2月中にWTの事務局案をとりまとめ、その後自民党内の承認、相与党である公明党との調整を経て、議連内で論議し、確定したものを超党派の議連案として、従前の野党案と差し替えて改めて国会に提出する予定であるとのことである。
 そして、全政党が賛成しているので、衆院の厚生労働委員会で「委員長提案」として採択後、ただちに衆院本会議に上程・採択され、続いて参院の厚生労働委員会には衆院の厚労委員長が出向いて報告し採択後、続いて参院本会議に上程・採択される。早ければ3月中には法律ができる可能性がある、とのことであった。
 うん、そうか、議員立法というのは、そういう順序になるのか。何となくできそうな気がしてきた。
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 あと、気になるのは、年末に国会に提出された野党案と、どのような点が違ってくるのか、ということである。
 馳議員によれば、次のような点がWTで議論されるだろう、とのことである。
①法律の名称は、「基本法」ではなく、「過労死等防止対策促進法」のような名称になるかもしれないとのこと。
②「過労死」の定義について、現在の厚生労働省や裁判例における「過労死」の定義を取り入れるかどうか。
③地方自治体の「責務」として、どこまで過労死防止対策ができるか。
④その他、法律成立後の運用も見込んだ、過労死に関する調査・研究、情報の共有、産業医の育成と連携のあり方など。
 聞いている限り、野党案、更には私たちの実行委員会案と大きな違いがあるわけではなく、むしろ、成立後の運用について具体的な議論までがなされているのは、頼もしい限りである。
 ただ、名称については、私個人の希望としては、過労死問題について特別な手当てを行う「対策促進法」(特別法)ではなく、基本的な理念を宣言し、他の法律の改正や解釈の指針を示す「基本法」が、やはり望ましいのではないかと思う。
 (現在継続審議中の法案では、第9条で「政府は、過労死等を防止するための施策を実施するため必要な法制上、財政上又は税制上の措置その他の措置を講じなければならない。」としている。)
 また、過労死の定義については、この法律は過労死・過労自殺の防止(予防)がメインの法律なので、できるだけ広くとらえるべきではないか、と考えている。

 いずれにせよ、ここまで来たら、何としても法律の制定までこぎ着けたい。そして、両院の委員会や本会議での採択の瞬間を見届けたいものである。
 なぜなら、日本人の働き方の象徴のように言われてきた過労死や過労自殺をなくすことを国が宣言する画期的な法律であり、また、過労死問題をライフワークにしてきた私にとっても、3年以上制定のために情熱を傾けてきた法律だからである。

※画像は上から
 ①2・4院内集会で挨拶する、超党派議員連盟代表世話人の馳 浩衆院議員(自民党)
 ②同集会で閉会の挨拶をする寺西笑子さん
 ③会場に積み上げられた署名(ただし、積み上げられているのは11月末に国会に提出した残りの分で、数字は累計である。)


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