No.194 「過労死防止法」成立の喜びを、札幌の皆さんと共有──北海道過労死問題研究会総会で講演
前夜の参議院本会議での可決・成立の興奮も醒めやらぬ6月21日(土)、早朝に羽田から札幌に飛び、午後1時30分から北海道過労死問題研究会の総会で、「過労死等防止対策推進法制定と過労死をめぐる状況について」と題して、2時間近くお話をさせていただいた。
北海道過労死問題研究会は、札幌のたかさき法律事務所の高崎暢先生が中心となって作られた、過労死の予防と救済を目的とした団体である。
私は2000年6月に大阪過労死問題連絡会のホームページを立ち上げたが、その後まもなくしての2001年3月に、この北海道過労死問題研究会の作ったテレフォンカードのイラストを使わせていただいたので、もう相当な歴史があるはずである(右のイラストの右下に、小さく説明している(笑))。
講演では、若い弁護士さんやいのけんセンター、北海道過労死家族の会の人たちなど約20人の前で、1988年に「過労死110番」を開始(この年に私は弁護士登録をした)してから今日までの過労死問題の歴史、過労死防止基本法制定に取り組むことになった経緯と経過、今回成立した法律の内容などについて、思い出やエピソードを交えながら話させていただいた。
何よりも、お話をさせていただいた私が一番楽しかったが、幸い、参加者の皆さんから大変好評を得ることができて嬉しかった。
終了後には、心を込めた接待を受け、おいしい料理を堪能しながら、皆さんと交流することができた。二次会の「昭和レトロ」なスナックも含めて、最高の一日となった。
特に高崎先生には、ご多忙の中、深夜までお付き合い下さり、ただただ感謝である。
北海道過労死問題研究会の皆様、ありがとうございました。
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コメント
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岩城先生、本当にお疲れさまでございました。
玉木弁護士からも6月20日に参議院で可決されたというのを伺っていましたので、本当に良かったです。しかしながら、これからが、第一歩です。
当職は原則的に安倍内閣には賛同することも多いのですが、労働特区により、時間外労働手当を支払わないという法案には、少なからず異議異存があります。現在では1000万円超と言っていますが、将来これらを引き下げる意図が見え見えであり、1000万円以上の賃金や報酬を受けている方は、今でも裁量労働なようなものですから、無問題であると当職は考えています。
当職も士業者として、納得の行く範囲で収めてくれれば良いと思っているのですが、前回のホワイトカラーエグゼンプションの400万円という年収には、到底賛同できません。
過重労働を増長すると思っています。
今回、永年の希望であった「過労死防止法」が制定されたことにより、罰則規定はなくとも国が法律を制定したわけですから、司法もこれからは、それなりの判断を尚更にしてくださることでしょう。
労使が共に健全で、お互いに思いやる関係でなければ、企業の発展などあり得ません。社員は愛社精神があり、また会社は社員を愛している会社でないと、真の発展など望めません。
景気が多少上向いた関係で、大企業の労働条件も上向き、また外食産業などでも、時給も上がり、正社員登用など雇用を確保するために、労働条件が改善されています。
当職が会社員をしていた頃から比しても、現在の若者達は可哀相でたまりません。しかしながら、今回の法律制定は、社会に一石を投じたと思っています。
過労死弁護団、遺族会の方々、また、事務局長をされた岩城先生に敬意を表します。
また、岩城先生、本当にお疲れさまでした。本当に良かったですね。
投稿: 久保利子 | 2014年6月25日 (水) 21時04分