No.204 「老い支度」の始まりを思う──高校クラス同窓会
8月16日、JR和歌山駅に隣接する「ホテルグランヴィア和歌山」で、2年ぶりの高校同窓会があった。
かつては4年に1回、オリンピックが開かれる年に行われていたが、たしか2008年ころから、そろそろ2年に1回くらいした方がいいんじゃないか、ということになり、その後は2年に1回行われている(前回の同窓会については「No.88 37年前にタイムスリップ──那賀高校27期G組同窓会」で書いている)。
今回集まったのは、担任の阪口巌先生を含めて16人。毎回2、3人が入れ替わるが、だいたいこのくらいの人数で推移している。
ただ、今回は、幹事のMさん(旧姓Yさん)が、これまで長年不参加だった人の実家にまで行くなどして調べてくれたおかげで、不参加の人からも近況を書いた回答ハガキがたくさん届いていて、懐かしかった。
1人ひとりの近況報告を聞いていると、私のクラスは教師になった人が10人(男子5人、女子5人)もいるのだが(もしかしたら男子にはもう少しいるかもしれない)、そのうちの女子5人全員が、60歳の定年まで2年以上残して早期退職していた。
クラスメート同士で結婚して夫婦で教師をしているSさん・旧姓Tさん夫婦も、奥さんは親の介護のために先に退職。旦那は教頭をしているが、最近はかつての教え子の子どもを教える「2周目」になり、いつまでこの仕事を続けるか悩み始めているとのことだった。
有名な一部上場企業に勤めているN君は、今年は最後の勝負の年で、このチャンスで結果を出せなければ、事実上子会社に出される、というようなことを言っていた。
我が学年で成績ダントツで慶応大学医学部に現役で入り、卒業して慶応病院に長年勤めてきたY君は、数年前に系列病院の副院長となり、「将来は和歌山に帰って、生まれ故郷に貢献しようかなあ」みたいなことを言っていた。
そうか、私たちは、そろそろ定年も近づいてきて、これから早期退職も含めて、「老い支度」を始める年令なのか。私の場合はどうなんだろうか。そんなことを考えさせられた今回の同窓会であった。
担任の坂口先生は近況報告で、原発の再稼働や、憲法をないがしろにして戦争ができるようにされていることに不安を感じていると話された。やっぱり、先生のような年代の人の方が、強い危機感を感じているのである。
私は、ようやく過労死防止法が成立したことを、署名への協力のお礼とあわせて報告した。新聞報道や私の事務所の事務所ニュースなどで知っている人もいて、坂口先生をはじめ、何人もの人が「よかったね」と言ってくれた。
二次会は、和歌山県庁に勤めるK君御用達のスナックへ。途中から事実上の貸し切り状態となり、懐かしい歌のオンパレード。
深夜0時を過ぎ、更に三次会へ行く人と、和歌山ラーメンを食べて帰ろうというグループに分かれた。私はやっぱり前者だった(笑)。
みんな、元気だった。他の人も言っていたが、何の利害関係もない、お互いに包み隠しも競争もない。まだ自分がゼロだった頃を共に過ごした友人たち。今もここに来ると、何か安らぐものがある。
☆ ☆ ☆
私の場合、同窓会があるのはこの高校のクラス同窓会だけで、小学校も中学校も大学も、同窓会が行われていなくて、ちょっと寂しい。そろそろ他の同窓会もあったらいいなあと思う。
しかし、誰かが言い出しっぺにならないといけない。そこで、差し当たりは来年くらいに、中学の同窓会の開催を働きかけてみたいと思い、中学の同窓生でもあるMさん(旧姓Yさん)とTさん(旧姓Wさん)、そして私の妻も加わって話し合っている。
私の卒業した中学校は地元の打田(うちた)町(現在は紀ノ川市の一部)立の打田中学校。昭和47年(1972年)卒業なので、来年会うとすると、実に43年ぶりである。今からちょっとワクワクしている。
※右の画像は打田中学校。ウィキペディアからお借りしました。
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本当に、同窓会は楽しいですね(笑)。
当職も数年前に取り壊される廃校前の小学校に、当時の担任の先生達と行きました。岡山市内中心部で、全てが商業地域となり、全く児童がいなくなったのが廃校の要因でした。
その同窓会をきっかけに、先生方と年賀状の遣り取りをしています。当職は幼い頃から学級委員長をするようなアグレッシブ?な子であったので、先生方が皆覚えていてくださって、とても嬉しかったということを覚えています(笑)。
また、30年以上振りに逢っても、男子達が皆私だと分かったようで、反対にそれほど若くて変わっていないと自信を持ちました(笑)。同窓会ではモテモテで、皆に飲みに行こうと誘われましたが、行きませんでした(笑)。
それでも、同級生って本当に良いですよね(笑)!
本当に、楽しかったです。。
投稿: 久保利子 | 2014年8月24日 (日) 06時31分