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2014年11月 1日 (土)

No.216 「過労死防止全国センター」が発進!

 10月29日、東京・四ツ谷の主婦会館エフプラザで、「過労死防止全国センター」(正式名称:過労死防止等対策推進全国センター)の結成総会が行われた。
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 このセンターは、これまで過労死防止法の制定を求めて活動してきた「実行委員会」を発展的に解消し、過労死の防止を願う民間団体・専門家との協力共同と、過労死防止の責務を負う国・地方公共団体との連携の「要」となることをめざすものである。

 この日の結成総会には、果たして何人が来てくれるか心配であったが、座りきれないほどの113人が参加し、会場は熱気に包まれた。

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 森岡孝二先生の開会あいさつ、厚生労働省の過労死等防止対策推進室の鈴木英二郎室長のあいさつに続いて、私が法律制定までの経過と、制定後この日までの経過について報告した。

 記念講演をして下さった精神科医・粥川裕平先生の「過労死・過労自殺と精神医学」と題するお話は、「睡眠不足によりうつ病や心臓病が増加する」、「偉大な仕事・良い仕事をする人がうつ病になる」(リンカーン、チャーチル、オードリー・ヘップバーン、ハリソン・フォード、エマ・トンプソン、ジム・キャリーなど)、「うつ病も回復すれば良い仕事ができる」など、大変面白く、勉強になった。
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 続いて、川人博弁護士から「今後1年間の基本方針(案)」が提案された。
 「11月啓発月間へのとりくみ」、「大綱づくりへのとりくみ」、「学校教育へのとりくみ」、「調査研究のとりくみ」、「人材育成と連携」、「法制上、財政上の措置」、「会員の確保」、「健全な財政の確保」のほか、最後に「会員の健康に留意した活動」を挙げられたのが印象的であった。

 センターの規約案を採択した後、私から役員案を提案し、選出が行われた。代表幹事には森岡孝二(関西大学名誉教授)、川人博(過労死弁護団全国連絡会議幹事長)、寺西笑子(全国過労死家族の会代表)の3人が共同代表として就任し、私は事務局長に就任することになった。

 その後、「設立宣言」を、兵庫の若手弁護士の井上智志さんが読み上げ、拍手で採択された。
 それは、次のように締めくくられている。

 私たちは、これらの民間団体や専門家の協力共同と、国・地方自治体との連携の要となるものとして、ここに「過労死等防止対策推進全国センター」(略称・過労死防止全国センター)を設立します。加えて、来年6月には、過労死の調査研究を担う学際的・分野横断的な「過労死防止学会」(仮称)も結成される予定です。
 本センターは、全国の過労死遺族、過労死弁護団、過労死防止学会などと連携し、また過労死防止を願うすべての労働組合・労働団体、市民団体、さらには経済団体などにも広く共同をよびかけて、国が行う過労死に関する調査研究の促進、啓発活動、過労死の救済・予防のための相談活動、過労死防止対策大綱の充実、現行法の遵守と過労死防止に必要な法制上の措置についての立法提案などを積極的に行っていきます。
 私たちは、「過労死等がなく、仕事と生活を調和させ、健康で充実して働き続けることのできる社会」の実現のために、私たちのこのような活動に、立場を超えて多くの人びとが賛同し、参加し、連携し、共同して下さることを、心から呼びかけます。

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 最後に、代表幹事の一人に選任された寺西笑子さんが力強く閉会あいさつを行い、閉会となった。

 初めて結成された団体で、具体的にどのような活動をしていくか、全く手さぐりであるが、過労死の予防と救済を願うすべての皆さまの力を集めることができるよう、がんばっていきたい。

 当日の様子は、NHKで全国報道されたので、紹介しておく。

過労死防止へ 啓発組織が発足
NHK 10月30日 4時10分

過労死防止法が、来月施行されるのを前に、遺族や弁護士が過労死を防ぐための啓発活動を行う組織を作り、29日夜、設立総会を開きました。

この組織は、過労死で亡くなった人の家族や弁護士らが作ったもので、「過労死防止全国センター」と名付けられ、29日夜、東京で開かれた設立総会には、およそ100人が集まりました。
来月1日に施行される過労死防止法では、過労死や過労自殺をなくすため、国が実態調査を行って、効果的な防止対策を講じるとされていて、その方針を具体的に定めた大綱が作られることになっています。
センターでは、国が大綱を作る際、遺族の意見が反映されるよう情報を発信していくほか、若い人に過労死の問題を知ってもらうため、高校や大学に出向いて、労働基準法などの知識を伝える出前講座を行うことにしています。
センターの代表の1人で、夫を過労自殺で亡くした寺西笑子さんは、「啓発活動を通じて、長時間労働が当たり前という社会の意識を変えたい。家族から見て、ここを改善すれば過労死することはなかったのにと思うことを、一つ一つ提言していきたい」と話していました。

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3-6 過労死等防止対策推進法」カテゴリの記事

コメント

 いつも岩城弁護士らの活動について、賛同しています。
過労死は、撲滅しなければなりません。

 働き過ぎて、死ぬ!なんてことがあって良いはずがありません。
 当職も微力ではありますが、いつまでも変わらず応援していますし、また、社労士として、顧問先企業から一人足りとも過労死を出さない人事・労務管理を行います。

 それでも、当職の顧問先の大企業でも、この法案が通ったことで背筋が伸びて、真剣に取り組まなければならないと考えているので、岩城先生方が頑張った甲斐があるというものです。

 当職は、社会保険労務士で弁護士である岩城先生よりも、もっと現場に近いところにいますが、日本の劣悪な労働環境は改善されておりません。ただ、有効求人倍率が上がれば、ブラック企業には、誰も就職しなくなると思っていますので、良い傾向ではあると考えます。

 しかしながら、これほど非正規社員が増えたのも「労働者派遣法」という悪法があるからです。当職が就職した時代にはありませんでした。

 当職が会社員として働いていた時代(1980年代~90年代)と比して、現在の労働者は可哀相でたまりません。
 9割の比率である中小事業者は派遣など使っていません。
少しの大企業のために、法律を改悪し続けています。それでも、大企業は人数が多いので非正規が3割となっています。

 そういうことも踏まえて、センターの運営をお願いします。

 当職も微力ながら、お手伝いをさせて頂きます。
大変であると思いますが、素晴らしい活動なので、是非盛り上げてください。

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