2020年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
フォト

« No.216 「過労死防止全国センター」が発進! | トップページ | No.218 厚生労働省主催の「過労死防止シンポジウム」開かれる »

2014年11月 3日 (月)

No.217 「詩」の力

 「全国過労死を考える家族の会ニュース 第63号」(2014年10月10日発行)の「各地のニュース」欄に、名古屋家族の会会員の杉林和子さんの詩が載っていた。
 過労死防止法の制定を実現した全国の過労死遺族たちの思いを代表する、すばらしい詩だと思ったので、紹介させていただきたい。

      あってはならぬこと

                名古屋家族の会会員 杉林和子

院内集会は
怒りが塊になっていた
涙は溢れつづけ
拭っても 拭っても
止まることはなかった

働いて 働いて
働き切った夫たち
息子たち 娘たち
長時間過密労働
パワハラと成果主義に
追い打ちをかけられ 殺された

母親たちは
いとしい息子の命を
明るかった娘の命を
わたしの命と引き換えにと
なんど泣き叫んだことだろう

優しかった息子よ
利発だった娘よ
もう一度
母さんの胸に戻ってきておくれ
抱きしめて 抱きしめて
頬ずりをさせておくれ

だから
私たちは立ち上がった
度重ねられた院内集会
怒りの塊は政策となった
過労死防止基本法制定を求める署名が
飛んで 飛んで 飛び交って
50万筆をはるかに超えた

働くことは生きること

過労死は
あってはならぬことなのだ

 「ストップ!過労死 100万人署名」の署名用紙にも載せられていた、父親を過労自殺で亡くした、当時小学校1年生だった「マー君」の「僕の夢」という詩も、わずか9行の詩が、過労死問題の本質を訴えている。
 この詩を読んだだけで泣いた、という人が何人もいた。

      ぼくの夢 141103

大きくなったら
ぼくは博士になりたい
そしてドラえもんに出てくるような
タイムマシーンをつくる
ぼくはタイムマシーンにのって
お父さんの死んでしまう
まえの日に行く
そして「仕事に行ったらあかん」て
いうんや

 私には詩心といったものはないが、人間の心を歌った詩に、最近特に感動するようになった。
 詩でも、俳句でも、絵でも、音楽でも、何でもいいからやってみたいなあ。


 【付記 2014・11・15】
 杉林さんの詩の一部に誤記と脱落がありましたので、修正しました。

         ↓   ↓   ↓  

♪ここまで読んで下さった方は・・・ワンクリックしていただけたらとっても嬉しく、励みになります。
にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村

« No.216 「過労死防止全国センター」が発進! | トップページ | No.218 厚生労働省主催の「過労死防止シンポジウム」開かれる »

3-5 「過労死防止基本法」制定運動」カテゴリの記事

コメント

岩城先生!メールを開いてビックリしました。詩は大切な人を亡くされた(殺された)方のことを思いながら書きましたが、不足していることがたくさんあるのでは思っていましたので少しホッとしました。ありがとうございます。
 マー君の詩は声を出して読み上げると、いつも涙声になります。凄いです。
 最近、「女性を輝かせる」などの美辞麗句に対して、的確に言葉を生き物として成長させて、打ち込む力を持ちたいと思うようになりました。本当にありがとうございました。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: No.217 「詩」の力:

« No.216 「過労死防止全国センター」が発進! | トップページ | No.218 厚生労働省主催の「過労死防止シンポジウム」開かれる »

無料ブログはココログ