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2014年12月21日 (日)

No.222 第1回過労死防止推進協議会での私の発言

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 12月17日に開かれた「過労死等防止対策推進協議会」の第1回会合では、参加した委員全員が1人3分程度、自己紹介と意見を述べた。
 これらの発言は、近々厚労省のホームページで紹介されると思われるが、私の発言の要旨は、以下のとおりである。

 私は、大阪で弁護士をしております、岩城と申します。私が弁護士登録した26年前の1988年、「過労死110番」が始まり、それ以来過労死問題に取り組んできました。

 2011年11月に過労死防止法制定の実行委員会ができて以降は、事務局長として全国で55万を超える署名、120を超える自治体の意見書採択などに取り組んできました。

 法律の制定を受け、先般、実行委員会は解散し、新たに10月29日、過労死防止法が定める過労死防止対策を、民間サイドとして、国・地方公共団体と協力しながら進めていく団体として、過労死等防止対策推進全国センターを結成し、私はその事務局長に就任いたしました。

 このような経過から、私は、この過労死防止法が、いかに広範な市民の声に支えられて制定されたかを、身に沁みて感じています。また、多くの国民が、この法律に基づいて、過労死防止が具体的にどのように進められていくかを注目していることと思います。

 法律が制定され第1回啓発月間が取り組まれましたが、この間、全国約20の都道府県で集いやシンポジウムが行われました。特に、過労死遺族の体験談には、参加者が涙しながら聴き入る光景があちこちで見られ、過労死はあってはならないという認識が大きく広がったと思います。また、例えば大阪では、3つのローカルセンターの代表が揃ってあいさつをされるなど、過労死防止のための幅広い共同も広がりつつあります。
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 私が本日問題提起をしたい1点目は、今日配られた資料にある認定件数は、氷山のごく一角にすぎないということです。私たちが経験するのは、なかなか相談窓口まで来れない、来ても資料がない、時間的・経済的・精神的余裕がないために、大半の方が労災申請まで至らないということです。

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 2点目は、労災を申請しても、立証ができないということです。労働時間を遺族が証明するのは大変なことです。使用者が労働時間を適切に管理していない不利益が、申請者側にしわ寄せされている実態があります。また、最近はパワハラが原因の一つとなって自殺する事例が非常に多いのですが、パワハラの立証も極めて困難な実情があります。

 このように、申請件数、さらにそのうちの認定件数はごく一部であり、ここにこの問題の困難さがあるということを、ぜひご理解いただきたいと思います。

 したがって、認定されない事例の中にも、重要な問題がたくさん含まれていますので、この協議会では、予防と救済を一体のものとして、検討をお願いしたいと思います。

 過労死防止法は「予防」を目的とした法律であるが、労災として補償がなされるべき事案が救済されず、埋もれていくようなことがあれば、予防自体も結局不十分とならざるを得ない。

 したがって、過労死防止対策の中には、認定基準の改善や、遺族側の立証負担の軽減なども取り入れられるべきである。そんな気持ちから、上記のような意見を述べた次第である。
 「過労死等防止対策大綱」の案の作成にあたっては、上記のような意見も、積極的に述べていきたいと思う。

 ※画像(上)は、協議会の座席の配置表である。
  画像(中)は、「脳・心臓疾患に係る労災支給決定件数の推移」のグラフ、画像(下)は、「精神疾患に係る労災支給決定件数の推移」のグラフ。いずれも当日配布された資料で、厚労省のホームページに掲載されている。


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