No.223 麻雀(マージャン)の楽しみ
毎年年末、仕事納め・忘年会の翌日あたりから、時間・回数無制限の「エンドレス麻雀」をするのが恒例である。今年は12月27日の夕方に集まることになっている。場所やルールの詳細はヒミツである(笑)。
メンバーは、同じく弁護士をしている1期下の弟と、その同期のT氏、後輩のM氏の4人である。このメンバーで麻雀をするようになって、もう20年近くになるだろうか。
かつては、4人で出資しあって、全自動の麻雀卓を購入して私の自宅でやっていたこともあったが、子どもの受験などの諸事情で難しくなって以降、ここ7、8年は外でやっている。
また、かつては年に数回(3月末の年度末前後、8月のお盆、年末)していたが、ここ数年は年末だけになってしまった。
4人の勝敗はその時々で分かれるが、実力は(たぶん)伯仲していて、数年のスパンで見るとほぼトントンになっているような気がする。
気の置けない親しい弁護士同士なので、法律の改正や弁護士会の活動、担当している事件のエピソードなど、とりとめのない話をしながら、リラックスしてやれる。しかし、目は自分の手牌や場の捨て牌から片時も離さない。一瞬の見逃しや油断が命取りになって、やられるからである(笑)。
思えば、麻雀を始めたのは中学生のころだったろうか。父が麻雀牌を買ってきて、自宅で正月などに家族麻雀をするようになった。高校時代からは自宅に友人を呼んで遊ぶようになった。
浪人時代はさすがに麻雀はできなかったが、大学に入り寮に入ると(私は大学入学後4年間を、和歌山県出身者だけが入れる「第二進修学舎」という寮で生活した。→「No.107 ユニークな学生寮で、自由な学生生活を謳歌──「第二進修学舎」での4年間」参照)、水を得た魚のように(笑)、クラスメートとも寮の中でも、死ぬほど麻雀をした。当時の学生にとって麻雀はトレンドで、京都でも、学生相手の雀荘が多かった。
高校野球の歴史上の名勝負といわれる1979年夏の「箕島vs. 星稜」の延長18回の試合は、大学4年の時に、高校時代のクラスメートと自宅で麻雀をしながらラジオで実況中継を聴いたことを覚えている。
司法試験の受験仲間でも、択一や論文試験が終わると打ち上げ麻雀をしていた。修習生時代も寮や実務修習中によくやった。弁護士になってからは、事務所旅行や会派の旅行でやることもあったが、親しい友人たちとじっくりやることが多くなった。
麻雀の面白さは、どこにあるのだろうか。
①ゲームとしての奥が深い。牌は美しく、ルールや手役は実によくできていて、あたかも小さな宇宙のようである。最高の手役である「役満」にも、四暗刻(スーアンコ)、国士無双(コクシムソウ)、大三元(ダイサンゲン)など、比較的上がりやすいものもある一方で、小四喜(ショウスーシー)、字一色(ツーイーソー)、清老頭(チンロートー)などは一生に一度上がれるか上がれないかというくらい難しい。あまりにも美しい九蓮宝燈(チューレンポートー)に至っては、上がると死ぬという都市伝説があるくらいだが、まだ、上がった人も死んだ人も見たことがない(笑)。
②打ち手の個性が出る。大勝負に出る人、堅い上がり方をする人。短気な人、我慢強い人など。また、状況に応じて相手との駆け引きや打ち回しに大きな差が出る。
③メンバーとの人間関係が深まる。仕事や勉強、家族関係を超えて、麻雀を通じたコミュニケーションができ、独特の親密感が生まれる。
しかし、最近では社会人も学生も、4人でのんびり麻雀をするような余裕や人間関係がなくなっているようである(ちなみに、現在は3人打ち麻雀(サンマ)が主流であるが、私は4人打ちしかやらない)。家庭でも、家族の団欒自体が減ってきていて、家族麻雀をするような家庭はほとんどなくなっているのではないか。
適度な遊び心と勝負心を楽しみながら、仲間とコミュニケーションを図れる。そんな麻雀が、かつてのように市民権を持つ日がくるのだろうか。
さしあたりは、年1回になったこの年末の定例麻雀で、私が負けないことが重要である(笑)。
※一番下の画像は、1980年代に「週刊ヤングマガジン」に掲載され、愛読していた片山まさゆき氏の「ぎゅわんぶらあ自己中心派」という麻雀漫画の表紙である。当時の世相やパロディなどを積極的に取り入れて人気があり、一世を風靡した。私も全巻買って愛読した(笑)。今読んでも、懐かしく笑える。
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当職の経験は、岩城先生もビックリするオーラス(ここで終わりという局面)で、大三元をハイテイツモ(最後の牌)で自分で引いて役満(大きな出来ない)で上がったということです(笑)。
当職は、すこぶる博打には強くて、本当に博打で負けたことはありません(笑)。パチンコでも社労士試験を受験するときに、凝っていた時期がありますが、収支表を付けていて100万円ほどプラスでした(笑)。
博打で一度も負け越したことは、ありません。
昨今は、全て辞めました。行く暇がありません。また、類稀な引きをギャンブルで使うのは辞めようと思いました。
でも、たまには、楽しいですよね(笑)。
当職は人間の引きってあると思うんですよね。
滅多にする機会がないのであるから、思う存分、されたら宜しいんじゃないでしょうか(笑)。
でも、本当にマジで一度一緒に麻雀やりたいですね(笑)。
結構、当職は強いですよ!引きも強いし。うちの父ちゃん(夫)などは一度も当職に勝ったことがないですから。
「過労死」の法律も制定され、岩城先生もご多忙で大変だったと思います。まあ、年末のひとときくらいはゆっくりされて、麻雀を楽しんでください。
投稿: 久保利子 | 2014年12月25日 (木) 07時35分