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2015年5月の5件の記事

2015年5月28日 (木)

No.241 半年間にわたる「過労死防止対策大綱」作成作業がほぼ終了

 5月25日、厚生労働省の「省議室」で「過労死等防止対策推進協議会」の第5回会議が開かれた。
 この協議会は、昨年11月1日に施行された過労死等防止対策推進法(過労死防止法)第12、13条に基づいて設置され、同法7条に基づいて政府が「過労死等防止対策大綱」を作成するに当たって意見を述べる会議体である。
 協議会の委員は20名で、過労死遺族(4名)、労働者代表(4名)、使用者代表(4名)、学識経験者(8名)の20名が参加している。このうち、過労死防止法の制定の取り組みを行った「実行委員会」からは上記の過労死遺族4人と、森岡孝二(関西大学名誉教授)、川人博弁護士と私の3人が「学識経験者」枠で参加しているのである。
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 第1回~第5回までの日程と内容は次のとおりである(厚生労働省ホームページ参照)。
 ①第1回(2014年12月17日)<議事録はこちら><No.222 第1回過労死防止推進協議会での私の発言
   委員全員が自己紹介と、過労死問題と大綱について意見表明を行った。
 ②第2回(2015年2月20日)<議事録はこちら
   国家公務員・地方公務員の公務災害について、担当者を読び現状の報告などを受けて、意見交換をした。
 ③第3回(4月6日)<議事録はこちら><No.233 「大綱(案)骨子」に対し、渾身の力で意見を述べました──第3回過労死防止協議会
   これに先立って大綱の構成を箇条書きにした「大綱(案)骨子」が事務局から示され、これについて意見交換を行った。
 ④第4回(4月28日)<議事録はこちら
   第3回の議論を踏まえて文章で肉付けした「大綱(素案)」が事前に示され、これについて突っ込んだ意見交換を行った。
 ⑤第5回(5月25日)<議事録はこちら
   第4回の議論を踏まえてほぼ完成に近い形で文章化した「大綱(案)」が事前に示され、これについてほぼ最終的な意見交換を行った。
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 私たち7人は、この間、大綱の望ましい内容と改善すべき項目について、協議会の議論をリードして積極的に意見を述べてきた。
 特に、第3回協議会の前の3月中旬には、私たち自身が、全国センターの会員の皆様の意見も聴いて「大綱試案」を作成し、推進室事務局に提出した。
 また、第4回協議会では、修正すべき点について詳細な意見を述べるとともに、特に「第3」の「1 当面の対策の進め方」の後段について、私が事実上7人を代表して、「大綱」を実効性のあるものにするために具体的な数値目標をかかげるべきだと主張し、具体的には、①週労働時間が60時間以上の労働者をゼロにすること、②月80時間以上の時間外労働の特別延長時間を定める36協定をゼロにすること、③インターバル休息制度の導入についても数値目標をもって取り組むこと、④すべての事業場・労働者について労働時間を客観的方法により適正に把握させることなどを主張した。
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 全体として総論賛成のこの協議会において、唯一、緊張が走ったのがこの提案をしたときであった。実際、使用者側の専門家委員のお一人からすぐさま反対意見が述べられた。
 予想どおり、これを踏まえて第5回協議会に示された「大綱(案)」では、大綱の対策は現行の法制度を前提としているという理由で、数値目標としては取り入れられていなかったが、過労死防止対策の各論において、これらを実質的に取り入れる工夫がなされていたことは高く評価したい。
 私は第5回協議会で、上記の評価を述べるとともに、①今後は大綱の運用の中で、これら4点についてもできる限り実現していく必要があること、②その蓄積を踏まえて、数年後の大綱の改定の際にはぜひ取り入れていただきたいこと、③施行後3年後の検討(附則2項)、更には調査研究の結果を踏まえた必要な法制上の措置(法14条)として最終的には制度化していただきたいことを、強く要望した。

 6月中旬には、この大綱案が正式に閣議決定され、「過労死等防止対策大綱」として、今後の国・地方公共団体の過労死防止対策の指針となる。
 理想を言い出せばきりがないが、私たちはこの半年間、やれることはすべてやり切ったと思うし、他の委員の皆様の積極的な意見も反映し、大綱(案)は全体として、大変充実したものになったと思う。
 この半年間の協議会の委員の皆様の叡智と卓見に心から敬意を表するとともに、心から感謝を申し上げたい。

 なお、協議会の活動はいったんこれで区切りとなるが、これからも年に2回程度開かれ、大綱に基づく過労死防止対策の実施状況をチェックしたり、過労死白書の作成にあたって意見を述べるなどするようである。
 数年後には「働き方が大分変わってきた。過重労働も過労死・過労自殺も確かに減った。」と言われるように、私自身も引き続き頑張っていきたいと思う。

 ※写真は、第5回協議会の様子。上から順に、
  ①岩村会長を中心に、専門家委員の方々。
  ②当事者委員、労働側委員の方々。
  ③右手は使用者側委員の方々、中央は労働基準局長を真ん中に厚労省の担当者の方々、後ろは傍聴者の皆さん。


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2015年5月26日 (火)

No.240 新事務所開設祝賀パーティーのご報告と御礼

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 5月19日、大阪弁護士会館地下のレストラン「EN」で、「いわき総合法律事務所開所祝賀会」が行われた。萬井隆令(龍谷大学名誉教授、民主法律協会の会長)、森岡孝二(関西大学名誉教授)、寺西笑子(全国過労死家族の会代表)、中田進(大阪勤労者教育協会)の4氏が呼びかけ人となって開いてくださったものである。

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 パブリック事務所や地域事務所ならともかく、個人事務所(しかも所員わずか5名)でこのようなパーティーが開かれる例はほとんどないと思う。大変光栄なことであるが、恐縮至極である。しかも、4月24日には事務所の内覧会(お披露目)を行っていたので、果たして参加してくれる方がどれだけいるだろうかと、恐る恐る当日を迎えたが、60名以上の方々が参加してくださり、大変な盛会となった。

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 あべの総合法律事務所の仲間であった上出恭子弁護士と、当事務所の新人の稗田隆史弁護士の司会のもと、森岡先生の開会あいさつ、北口修造さん(元大阪労働健康安全センター事務局長)の音頭による乾杯の後、女性デュオ“SOY”のちかさん・ななさんによる美しいマリンバの演奏がなされた。

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 続いて、第1部と第2部に分けて、参加者の方々からスピーチをいただいた。宇賀神直先生や木村達也先生などお世話になった先輩弁護士、同期や後輩の弁護士、学者、医師、建築士、司法書士、新聞記者などの専門家の方々、そして依頼者や親しい友人の人たち。弟の岩城裕弁護士も、珍しく(?)やや甘めのスピーチをしてくれた。スピーチをいただいた方は合計20数名に及び、時間不足で予定していたスピーチをいただけなくなった方もいた。心からお詫びを申し上げたい。

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 第1部と第2部の間で、私が弁護士になってからの27年間の写真をスライドにして、私が解説しながら観ていただいた。

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 これまでお世話になった天王寺法律事務所、あべの総合法律事務所のこと、過労死問題との出会い、家族の会や田尻俊一郎先生・北村仁さんのこと、欠陥住宅問題との出会いと欠陥住宅全国ネット・関西ネットのこと、民主法律協会の事務局長時代のこと、働き方ネット及びNPO働き方ASU-NETのこと、過労死防止法制定の取り組みと法制定後のことなどを、まるでタイムトリップをしているような気分で話した。皆さんにどれだけ楽しんでいただけたか自信はないが、私自身は本当に感慨深かった。

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 最後に、当事務所の事務局の岩城陽、大谷ちひろ、岩城啓子と稗田弁護士があいさつをし、私が御礼の言葉を述べ、最後に中田進先生が締めの閉会あいさつをして下さった。中田先生のお話は流暢でユーモアに溢れ、スピーチのなかった参加者もできる限り紹介して下さるなど、本当に心配りの行き届いたあいさつであった。

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 参加者のおみやげには、名古屋の「両口屋是清」さんに特注で作ってもらった事務所のロゴ入りの「焼印饅頭」をお持ち帰りいただいた。とても好評で、2人くらいフェイスブックに写真をアップしてくれた。

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 事務所に場所を移して行った二次会にも、15人くらい参加してくれただろうか。普段あまり話す機会のない懐かしい人たちとも、思い切り話すことができた。

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 ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
 これからもご指導、ご交誼のほどを、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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 ※写真は上から
  ①宇賀神 直先生のスピーチ
  ②木村達也先生のスピーチ
  ③寺西笑子さんのスピーチ
  ④司会の稗田隆史弁護士と岩城 陽
  ⑤私の御礼とあいさつ
  ⑥大矢さんご夫妻、小池さん、岩城啓子と私
  ⑦Nさん父娘からの花束に感激
  ⑧元気印3人娘
  ⑨二次会でも大盛り上がり
  ⑩事務所の名前入りのお酒です
  ⑪特注の「焼印まんじゅう」


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No.239 「過労死防止学会」が設立──民間における過労死の調査・研究を推進

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◆5月23日、明治大学駿河台キャンパスのリバティタワーの12階1123教室で、「過労死防止学会設立記念大会」が盛大に開かれた。
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 これは、昨年の過労死等防止対策推進法(過労死防止法)の成立・施行を受け、過労死の実態と防止対策についての調査研究をメインに行う民間団体として、過労死遺族や研究者、弁護士、労働安全衛生の活動家、ジャーナリストなど幅広い人々によって結成されたものである。
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 参加者は、70人くらいではないかということであったが、その2倍以上の160人以上が参加。会場はほとんど満席となり、100部しか用意していなかった資料を増刷することになった。
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◆第1部の記念シンポジウムは、川人博弁護士(過労死弁護団全国連絡会議幹事長)と笠木映里さん(九州大学法学部準教授)の司会で始められた。

<報告>(各30分)
 ①寺西笑子さん(全国過労死家族の会代表)
  「過労死のない社会の実現をめざす遺族の願いと防止法の課題」
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 ②熊沢 誠さん(甲南大学名誉教授)
  「過労死の根因とこれからの課題」
 ③加藤 敏さん(自治医科大学精神医学教室教授)
  「ここ最近の日本における企業情勢と職場のメンタルヘルス」
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 寺西さんは、夫を過労自殺で亡くしたご自身の体験とともに、市役所の職員であった父を過労自殺で亡くした「真弘君」(有名な「僕の夢」という詩を書いた「マー君」)の作文を読み上げた。会場ではあちこちですすり泣きが聞こえた。
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 詳細な紹介はできないが、3人のお話はとてもインパクトがあった。そして、この全く異なる視角からの報告を議論し、融合していくことが、まさにこの過労死防止学会の課題なんだろうなと思った。
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<予定討論>(各10分)
 ①ノース・スコットさん(大阪大学人間科学研究科教授)
 ②岸 玲子さん(北海道大学環境健康科学研究教育センター特任教授)
 ③西谷 敏さん(大阪市立大学名誉教授)
 ④東海林 智さん(毎日新聞記者)
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 これも、詳細を紹介することはできないが、過労死の「防止法」ではなく「防止対策推進法」とすることによって目的がそらされないか(ノースさん)、過労死するかどうかという狭い基準で論じるのでは不十分ではないか(西谷さん)、現在進められている裁量労働制の拡大と矛盾する(東海林さん)など、鋭い指摘がなされた。
 その後、参加者から出された質問用紙に基づく質疑や、会場を交えた質疑・意見交換が行われた。連合の副事務局長の安永貴夫さんは、労働組合として責任を痛感していることと、今後の決意を述べられた。

◆第2部は、本題の設立総会。学会の設立呼びかけ人がそのまま初年度の幹事になること、代表幹事に森岡孝二さん(関西大学名誉教授)、事務局長に櫻井純理さん(立命館大学産業社会学部教授)が就任することなどが確認された。
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◆終了後の懇親会も、当日の飛び入りも含めて60人以上の方が参加した。
 過労死防止全国センターとは違った顔ぶれで、初めてお会いする方も多く、私にとっても貴重な場であった。
 この新しい過労死防止学会が、日本の働き方を変えていくことになればいいなあ、と思う。
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 ※写真は上から、
  ①設立記念大会プログラム
  ②司会を務めた川人博弁護士、笠木映里さん(九州大学法学部准教授)
  ③厚生労働省労働基準局鈴木英二郎総務課長の来賓あいさつ
  ④報告をする寺西笑子さん(全国過労死家族の会代表)
  ⑤同じく、熊沢誠さん(甲南大学名誉教授)
  ⑥同じく、加藤 敏さん(自治医科大学教授)
  ⑦7人が勢ぞろいしたパネルディスカッション
  ⑧会場の様子
  ⑨結成総会議事を進める森岡孝二さん(関西大学名誉教授)と色部 祐さん(いの健東京センター)
  ⑩初年度幹事に就任された呼びかけ人の皆さん
  ⑪懇親会で乾杯の挨拶をされる西谷敏さん(大阪市大名誉教授)と黒田兼一さん(明治大学教授)


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2015年5月 6日 (水)

No.238 えっ? この年齢で今頃から“花粉症”に?!

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 4月20日ころからだったろうか。何やら目やその周りがクサクサして痒い。鼻がムズムズして、鼻水やくしゃみが出る。
 だんだんひどくなってきたので、5月1日に近所の眼科に行ったところ、「恐らく花粉症でしょう。PM2.5や黄砂も関係しているかもしれません。」とのこと。

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 花粉症は中高年になってからでも発症すると聞いたことがあるが、まさか自分は関係ないと思っていたので、ちょっとばかりショック。

 花粉症用の目薬2種類と塗り薬を処方してもらい、少しは楽になったが、鼻水とくしゃみは止まらない。皮膚科に行かないといけないのだろう。

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 これが何月ころまで続くのか、これから毎年起こるのかなどと考えると、気が重い。
 ちょっと大げさだが、病気や障害は突然やってくる。人ごとだと思っていたら、後で痛い目に会うということを、身に沁みて感じた。誰か、アドバイスを下さい・・(涙目)

 ※画像は上から
 ① 一番の強敵はスギ花粉なんですね。(「あいち美浜町商工会」のサイトからお借りしました)
 ② 花粉の飛散時期の表。スギ・ヒノキだけなら1月から5月いっぱいくらいまでのようだが、ヘタすれば通年、ということもあるのか。(「病院・歯科検索DDまっぷ」のサイトからお借りしました)
 ③ 花粉症の自己対策。できるだけこれに努めます。(「セルフ・ドクター・ネット」のサイトからお借りしました)

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No.237 新緑の長谷寺を歩く

 今年のゴールデンウィークは全国的に好天に恵まれ、行楽日和だったようである。
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 私は今年の3月から4月は新事務所の開設関係で怒濤の日々だったので、連休の過ごし方の計画を立てる余裕もなく来てしまったが、せめて日帰りでどこか近場に行こうということになり、奈良の長谷寺に、妻と義母の3人でドライブがてら出かけることにした。

 長谷寺には、小学校のころ家族で一度来たような気がするが、はっきりしない。

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 阪和道から南阪奈道路を通り、長谷寺のある桜井市まではほぼ東へ一直線で、1時間余りで到着した。
 ちょうどボタンが満開、シャクヤクがこれからという時期でもあり、参拝者は多かった。

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 義母も一緒なので、参道をゆっくり歩く。草餅、山菜、そうめんなどのお店が並んでいる。お店の人たちは、本当に愛想がいい。日本の田舎の人情がそのまま残っている感じがした。

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 予定や時間に追われないこんな過ごし方も、たまにはいいなあと思った。

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 ※写真は上から
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 ①参道の入口にある石碑
 ②長谷寺の地図より
 ③参道脇のお店でゼンマイとキクラゲを買う。
 ④登廊の横に咲いていたボタンの花
 ⑤お寺の入口のツツジの花
 ⑥長く続く登廊。吹き抜ける風が涼しい。

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 ⑦本堂の横にあった「打ち出の小槌」

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 ⑧打ち出の小槌に敷きつめられていた「ネズミくじ」が、とっても可愛い。
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 ⑨お寺の門前にあるお土産・お食事処「酢屋長」
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 ⑩ここのオリジナルという「よもぎうどん」。麺はもちもちでコシがあり、おいしかった。お土産に買おうと思ったら、「今日は売り切れです」とのこと。残念。
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 ⑪中山酒店でオリジナルの日本酒「こもりくの里」を買う。
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 ⑫「こもりく」とは、漢字では「籠り國」「隠国」と書き、このあたりの地名「初瀬」の枕ことば。古事記、日本書紀、万葉集などに出てくるとのこと。勉強になりました。


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