No.247 「過労死防止大綱」が閣議決定! 半年間の頑張りが実る
昨年6月24日に成立し11月1日に施行された過労死等防止対策推進法(過労死防止法)に基づき、国が取り組むべき対策を定めた「過労死等の防止のための対策に関する大綱」(過労死防止大綱)が、7月24日閣議決定され、正式な政府の方針文書となった。
この大綱の作成に当たっては、同法に基づいて設置される「過労死等防止対策推進協議会」の意見を聴かなければならないとされ、20人の委員の中に過労死遺族から4人(寺西、西垣、中原、中野)、過労死弁護団から2人(川人弁護士と私)と森岡孝二先生の計7人が加わったことから、私たち7人はこの約半年間、積極的に意見を述べ、労働者側委員とも連携して協議会をリードしてきた。
5月25日の第5回協議会で「大綱(案)」がほぼ確定したが、その後1か月のパブリックコメントによる意見公募、自民・公明の与党内手続、更には関係省庁の了承も経たうえで、ようやく閣議決定が行われることになるとのことであった。
そして、7月24日に、ついに閣議決定がなされたのである。
厚労省の担当者によれば、寄せられたパブリックコメントは494件にのぼるとのことであった。また、上記のチェック経過の中で若干の字句修正があったものの、大きな修正はなかったようである。本当によかった。
この大綱は法律ではないので様々な制約もあるが、過労死・過労自殺問題についてコンパクトにまとめた教科書のような役割を果たすとともに、今後数年間の国の政策指針となるものである。
これを積極的に活用して、ここ数年間のうちに過労死・過労自殺の予防が顕著に進展するよう、官民の協力を大切にして取組を進めていきたい。
↓ ↓ ↓
♪ここまで読んで下さった方は・・・ワンクリックしていただけたらとっても嬉しく、励みになります。
にほんブログ村
最近のコメント