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2016年2月12日 (金)

No.272 吉田拓郎さんが切り開いたもの~“こっち側”と“あっち側”のはざまで

 建国記念日で祝日だった2月11日の夜の「報道ステーション」で、キャスターの古舘さんから吉田拓郎さんへの長時間のインタビューがあり、楽しく、懐かしく、また感慨深く見せていただいた。
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 インタビューで古舘さんもおっしゃっていたが、今50歳から70歳くらいまでの人にとって吉田拓郎さんの歌は自分の青春時代だという人が多いと思う。今59歳の私自身もそうである。

 1970年から1972年にかけて「イメージの詩」(1970年6月)、「青春の詩」(1971年4月)、「今日までそして明日から」(1971年7月)、「結婚しようよ」(1972年1月)、「旅の宿」(1972年7月)などの初期のヒット曲を飛ばしたが、このころ私は中学2年~高校2年で、フォークソングにはまった時期でもあった。

 しかし、吉田拓郎さんの歌は、それまでの社会的・政治的なメッセージやプロテストを含んだ「カレッジフォーク」や「関西フォーク」(岡林信康、加川良、高田渡など)から、自分の平凡な生き方や恋愛、自然や風景を歌う路線(ニューミュージック)への切り替えを模索するものだった。それはたぶん、1970年代に入り急速に学生運動が衰退する中で、若者たちの心情をとらえたものだった。古舘さんは吉田拓郎さんの「無理して闘わなくていいんだよ」というメッセージは、自分にとって「福音」だったと表現していた。

 その後吉田拓郎さんは、ニューミュージックの旗手となり、フォークとロック、ポップス、さらには旧来の演歌などとも融合させ、シンガーソングライターとして、またCMソングもヒットさせるなど、新しい時代を切り開いたといわれる。

 森進一の「襟裳岬」(1973年)や、由紀さおりの「ルームライト」(1973年)の作曲、かまやつひろしの「我が良き友よ」(1975年)の作詩・作曲も彼である。また、私は個人的には、彼が作曲し天地真理がカバーした「ある雨の日の情景」(1974年)が好きである。
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 拓郎さんは、当初は旧来のフォークファンからは「大衆迎合」とか「軟弱」、「商業主義」といった批判も受けたようだが、その背景には時代の流れがあり、彼は自分に正直に生きただけで、彼の責任ではないだろう。
 私自身は世代的にはその端境期であり、両方に対して郷愁を覚えるが、個人主義に徹することに心のどこかに抵抗も感じていた最後あたりの世代だと思う。

 インタビューで拓郎さんは、「僕はもともとこっち側(フォークソング側)にいる人間ではなく、あっち側(渡辺プロダクションや沢田研二などの華やかな側)の人間だった」という。正直な気持ちだろうと思った。

 拓郎さんは1946年4月5日生まれで、もう今年70歳になられるそうだが、肌はつやつやしてそんな年齢を感じさせない。
 「もう体が弱っているので、埼玉から横浜くらいまでの範囲での日帰りのコンサートしかしていなかったが、今年は1泊して足をのばしたい」という趣旨のことをおっしゃっていたが、ぜひ、大阪あたりまで来てコンサートをしてほしいと思う。

 他方で、当時「あっち側」の象徴であった沢田研二さんも、最近は「我が窮状」など政治的なメッセージを含んだ歌も歌うようになっている。拓郎さんは、今の政治・社会の動きについて、どのように感じておられるのだろうか。

 今回のインタビューを聴いて、拓郎さんも沢田さんも「当時」を生きていたし、「この時代」も生きているんだ、ということを改めて感じた次第である。

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