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2016年3月 1日 (火)

No.275 “Enough is enough!(もうたくさんだ!)”アメリカ大統領予備選挙、サンダース候補に注目する

 アメリカの大統領選挙について、今回ほど日本で話題になったことはないのではないか。
 2008年に現職のバラク・オバマ氏が選出されたときも相当な話題であったが、今回は共和党・民主党の党内でそれぞれの候補を絞り込む予備選挙段階での盛り上がりはすごい。
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 共和党では、ドナルド・トランプ氏が大旋風を巻き起こしている。不動産王といわれる大富豪で、既成の政治家に対する批判、女性や移民に対する蔑視発言、隣国のメキシコや中国・日本に対するあからさまな敵意など、暴言・放言を繰り返して喝采を浴びている。
 大阪の橋下徹氏を彷彿とさせる、ポピュリズム的な政治手法である。
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 民主党では、元大統領ビル・クリントン氏の妻であるヒラリー・クリントン前国務長官の圧勝と見られていたが、自ら民主主義的社会主義者と称するバーニー・サンダース上院議員が想定外の猛追をする展開となっている。米FOXニュースの世論調査では、民主党支持層からの支持率は、1年前にはクリントン氏61%に対しサンダース氏はわずか3%だったのに、今年2月の支持率はサンダース氏47%、クリントン氏44%とわずかであるがサンダースがついに逆転したのである。
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 注目されるのは、サンダース氏は公立大学の無償化、労働者の最低賃金の倍増、上位1%の富裕層に対する課税強化、国民皆保険の導入など、中間層以下の社会的弱者に対する支援と富裕層に対する責任強化を正面から打ち出していることである。その結果、学生や若者たちが圧倒的にサンダース氏を支持しているという。

 サンダース氏は、アイオワ州予備選挙後の総括演説で、次のように述べている。
 http://hbol.jp/83029
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 アメリカの人々は、この国が、公正さの上に築き上げられた国だと理解しています。トップ1%の中のわずか1/10の人が、その他90%の人の合計よりも多くの富を所有しているのは公正ではありません。この国最大の金持ち20人が、この国の底辺半分の人々の合計よりも多くの富を持っているのは、公正ではありません。

 みなさん。革命的なアイデアへの準備はいいでしょうね?

 その革命的なアイデアとは、我々が、富裕層だけでなく、勤労世帯にも機能する経済体制を作るということです。

 そして、数百万もの人々が貧困ライン賃金で働いている状況で、我々は、最低賃金を15ドルに引き上げるということです!
 そして、そうです、女性にも同一賃金を支払うのです!

 アイオワ中を駆け巡りました。我々の陣営は集会に次ぐ集会で7万人近い人々とお話ししました。

 多くの人々が立ち上がって”バーニーさん!大学行ったんだ、大学卒業したんだ、で、今、6万ドル、8万ドル、9万ドルの借金を抱えている”とおっしゃるのを聞きました。

 狂ってる。これは狂ってる。彼らはまともな教育を受けようとしただけです。罰せられるべきではない。これこそが 2016年に、公立大学は学費無料になるべきだと信じる理由です。この主張に対しては私の批判者たちはこういうでしょう「バーニーさんよ、そりゃいい考えだ。タダだってね。でもどうやって財源を確保するの?」と。財源の確保をどうするか言いましょう。ウオールストリートの投機筋に課税すりゃいいんですよ。貪欲で無軌道で不法なウオールストリートの振る舞いは、この国の経済を無茶苦茶にしました。国民はそのウォールストリートを助けたんです。今度は、ウォールストリートが中流層を助ける番です。

 既に行われた州の予備選の結果は次のとおりである。
 ①アイオワ州(2月1日) クリントンが僅差で勝利(49.9%:49.6%)
 ②ニューハンプシャー州(2月10日) サンダース氏が勝利(56%:42%)
 ③ネバダ州(2月21日) クリントン氏が接戦で勝利(48.9%:41.5%)
 ④サウスカロライナ州(2月27日) クリントン氏が圧勝(73.5%:26%)

 「スーパーチューズデー」と言われる今日3月1日には、多くの州で予備選が行われることになっており、天王山とされる。

 私はもともと共和党よりリベラルな民主党の方に親近感を感じており、その中でも女性であるクリントン氏には好感を持っているが、サンダースが民主党の候補者に選ばれ、トランプ氏との一騎討ちで勝利するようなことになれば、アメリカ国内はもちろん、世界への影響もはかり知れないほど大きいだろうと思うので、今は、よりサンダース氏に期待したい。
 もっとも、オバマ氏の時もそうだったが、いざ大統領になると多くの点で現実的な政策をとらざるを得ないことも考えられる。しかし、それでも、トランプ氏がなるのとサンダース氏がなるのとでは、天と地ほどの違いがあるであろう。

 今回のアメリカのように、極右・新自由主義・排外主義などを特徴とする勢力と、リベラル・福祉・共生などを特徴とする勢力の両方が伸長し対立が激化しているのは、イギリスやフランスでも見られるし、大きく見れば世界的な傾向でもある。

 翻って考えると、日本でも同じような傾向が見られる。新自由主義を徹底させた小泉政権、これに復古主義・排外主義をプラスした安倍政権、敵を次々と作ってこき下ろすことで喝采を浴びる橋下徹氏とおおさか維新などが大手を振る状況が続いてきたが、他方、原発再稼働や集団的自衛権をめぐる安倍政権の強引な手法に対する危機感から、ここ1年ほどの間にSEALDsをはじめとする若者たちやママさんたち、大学人や学者などの運動が急速に広がった。そして、そのような世論の後押しを受けて「5野党合意」が成立し、バラバラだった野党が一つになって選挙での対立軸を作る流れができつつある。

 世界的な政治動向、アメリカの対日政策への影響、日本での政治潮流の変化を占うといいった様々な意味で、アメリカ大統領選挙に注目していきたい。

▼2016年度米国大統領選挙スケジュール日程
 http://matome.naver.jp/odai/2144602223945665801

──指名期間──
【2015年春〜年末】
 共和党・民主党ごとの候補者が出馬表明、討論会など

【2016年1月〜6月前後】
 各州での予備選挙、党員集会など
 3月頃にはスーパーチューズデー(天王山、複数州での一斉選挙)

【2016年7月】
 それぞれの党大会にて各党1名の大統領候補者が選出

──大統領選──
【2016年7月〜11月】
 共和党・民主党の大統領候補者同士での討論会

【2016年11月】
 大統領選挙(本選挙)、新大統領選出

【2017年1月】
 新大統領就任

 ※画像は上から、①ドナルド・トランプ氏、②クリントン氏とサンダース氏、③クリントン氏・サンダース氏の支持率の変化(2月19日付け朝日新聞より)、④サンダース氏

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