No.282 大阪憲法ミュージカル、上演まであと1か月──準備も練習もいよいよ佳境に
No.260、No.269でもご紹介した、6月2日~5日の4日間(7公演)にわたって大阪・京橋の大阪ビジネスパーク(OBP)円形ホールで上演が予定されている、「大阪憲法ミュージカル2016」までちょうどあと1か月となった。
この憲法ミュージカルは、大阪(第3回は大阪・神戸)の若手弁護士たちが呼びかけ人となり、平和や人権の大切さなど日本国憲法に込められたメッセージを伝えたいということで始まったもので、今回は5年ぶり4回目となる。
今回のタイトルは「無音のレクイエム」。昭和初期の大阪千日前を舞台に、活動弁士を夢見る明、作家を目指す貞夫、それを応援する三智子の3人の若者が、日米開戦、出征、大阪大空襲に翻弄されていく青春群像を描いている。
戦後70年を迎えた昨年、国会で集団的自衛権の行使を容認する安全保障関連法が議決され、「新たな戦前」が始まっているのではないか、という懸念が広がっている。こんな時代だからこそ、身近な戦前の大阪を舞台にしたこのミュージカルで、平和のすばらしさと日本国憲法の果たしている役割を共に考えたい。
1月24日のオーディションを経て参加した市民と、在阪劇団の「劇団往来」の皆さんが一緒になって、2月14日から毎週土日に練習を続けている。
昨日5月1日、天王寺区民センターで行われた練習を見に行ってきた。70人以上の出演者、スタッフの皆さんが、制作陣の人たちから厳しい指導を受けながら、全力で役を演じ、歌を歌っていた。また、完成した台本も読ませていただいたが、途中から涙をこらえるのに苦労した。
この取り組みがすばらしいのは、実行委員会として、出演者やスタッフ自身が、歴史の事実や日本国憲法について学びながら、それをミュージカルの成功に結びつけていくところである。
第1回実行委員会(2015年12月16日) 弘川欣絵弁護士(明日の自由を守る若手弁護士の会=あすわか)による憲法トーク「こんな時だから、憲法のことを考えてみる」
第2回実行委員会(2016年2月16日) 無声映画「雄呂血(おろち)」の上映会
第3回実行委員会(3月28日) 大前治弁護士(大阪空襲訴訟弁護団)による「大阪大空襲を考える」と、森永常博さん(空襲体験者)のお話
第4回実行委員会(4月27日) 谷口真由美大阪国際大学准教授「谷口真由美さんと憲法を知る。──おばちゃんに聞く、おばちゃんでも分かる憲法──」
このブログを読んでくださった皆さん、ぜひ「無言のレクイエム」を観に来てください。
チケットは、私の事務所(いわき総合法律事務所、電話06-6636-9361)でも取り扱っていますし、大阪憲法ミュージカル2016の公式ホームページの「チケット販売」からも、購入の申込みをすることができます(何月何日のどの公演〔昼の部、夜の部〕かを指定してください)。
皆様のチケットの購入と当日のご観劇を、心よりお待ちしています!
※(1)画像は、上から
①「無言のレクイエム」のチラシ(表)
②同じくチラシ(裏)
③大阪大空襲後の様子。堂島朝日新聞社から東方向に写したもの。右手に映っているレトロ調の建物は旧大阪市役所、その手前の橋は大江橋。
④今回のミュージカルの舞台になった千日前の映画館、常盤座が空襲で破壊された写真。窓ガラスの破壊が空襲のすさまじさを物語っている。(③、④は「ピースおおさか」の展示より)
⑤公演の日程など(申込みの際に確認してください)
※(2)練習風景を取り入れたPR動画ができています。雰囲気を感じてください。
①無音のレクイエムPV no.1
②大阪憲法ミュージカル2016「無音のレクイエム」 PR映像
③無音のレクイエムPV no.2
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