2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
フォト

« No.286 新しい「連帯」への希望 | トップページ | No.288 柔らかな色気と情感に包まれて──高橋真梨子コンサート »

2016年6月30日 (木)

No.287 アジア・太平洋の22か国の法律家がネパールに集う

◆6月17日(金)~19日(日)、ネパールのカトマンズで開かれた「COLAP6」という国際会議に参加してきた。Img_5091


「COLAP」というのは、“Conference of lawyers in Asia Pacific”(アジア太平洋法律家会議)のことで、アジア・太平洋地域の国々の法律家団体が、5年に1回程度、各地で開いているものである。私自身は、2005年9月のコラップ4(韓国・ソウル)、2010年9月のコラップ5(フィリピン・マニラ)に続いて3回目の参加であった。
617img_5115


 今回のネパールでの会議は、本来昨年予定されていたのであるが、直前の4月25日、マグニチュード7.8のネパール大地震が発生したため、延期されて今回の開催となったものである。
 ネパールは、長年王政が続いてきたが、1996年から内戦状態となり、2008年王制が正式に廃止されて連邦民主共和制となった。その後も混乱が続いたが、2013年制憲議会選挙が行われ、昨年の地震後の2015年9月、ついに憲法が制定公布された。
 そのような中で、今般COLAP6が開催されたのである。

◆1日目(6月17日)お昼過ぎ、バンコク経由でカトマンズに到着後、市内観光。
Img_5190


 夕方からマーラホテルにて開会式(オープニングセレモニー)。ネパールの大統領・首相以下、国の幹部がずらりと壇上に並び、長年の苦難の歴史と憲法制定に至った経緯について、ネパールの人たちからの誇らしいあいさつが続いた。各国からの参加者が順次紹介。参加団体はアメリカを含む22か国、開会式の参加者は200名以上と見受けられた。私たち日本からの参加者(22人)は、現地ネパールの次に多かった。
Img_5131


 2日目(6月18日)午前の全体会は、「ネパールにおける民主化プロセスの発展と課題」と題して、憲法、人権、司法の各点について報告と討論が行われた。
 2日目午後は分科会Ⅰ(世界平和と地域平和)と分科会Ⅱ(人権)が並行して開催された。私が出席した分科会Ⅰでは、笹本潤弁護士が基調報告、個別報告として日本からは大久保賢一(埼玉)、喜多自然(沖縄)、飯島滋明(名古屋学院大)各氏の報告があった。人によってはパワーポイントも使って英語で短時間で行うので、準備も発言も本当に大変だったと思う。
 2日目の夕方には、アジア太平洋地域法律家協会の設立総会が行われた。これまでの“Conference”(会議)を常設の“Confederation”(協会)にするもので、頭文字が同じCであるため、略称はこれまでと同じ“COLAP”である。
Photo_2


 3日目(6月19日)は分科会Ⅲ(経済的発展の権利)と分科会Ⅳ(民主主義を脅かすもの)が、同じく並行して行われた。私が出席した分科会Ⅳでは、日本からは安原邦博(大阪)、菅野亨一(治安維持法国家賠償要求同盟)、中坂恵実子(広島大学)、高部優子(映像作家)各氏の個別報告がなされた。
 3日目の夕方には、全体会から分科会までの報告、予め起草されたコラップ6宣言案の討論と採択が行われた後、参加者全体の交流会(ソリダリティナイト)が行われた。
 本来会場のマーラホテルの中庭で行う予定だったが、激しい雨になったため、狭い屋内での事実上の交流にとどまることになった。日本の参加者は、大矢勝さんの計画のもと、横断幕や団扇・ノボリなどを掲げながら童謡(シャボン玉、こいのぼり、さくらなど)を歌う出し物をする予定で、一時は断念も危ぶまれたが、狭い屋内の喫茶フロアで強行。多少勇気がいったが、意外に反応はよく、その後あちこちで参加者たちが輪になって歌う声が聞こえた。

◆4日目の6月20日から23日までは、関西を中心とする10人のグループによる観光ツアーに出かけた。
Img_5256


 6月20日は飛行機でポカラに行き、フェワ湖の湖畔での昼食とボートクルーズ、ナウダンダからカンデまでのミニハイキング。
Photo_3


 6月21日は午前3時50分に起きて、午前5時過ぎからのサランコットからの朝日鑑賞に出かけたが、あいにく曇りで、朝日に映えるヒマラヤの山々を拝むことはできなかった。
620


 朝食後バスで移動し、ルムレからチャンドラコットへミニハイキング。午後はポカラの市内観光(パタレ・チャンゴ、オールドバザール、セティ・リバー・ゴージ、ビンドゥバシニ寺院など)。
620img_5301


 6月22日はカトマンズに戻るためポカラ空港に行き搭乗手続まで済ませていたが、雲が低く立ち込めているためカトマンズからの飛行機が着陸できないということで、バスでカトマンズに戻ることになり、実に9時間のバス移動となった。深夜カトマンズに着きグッタリ、バタンキュー。この日予定されていた民族舞踊を見ながらの夕食などはすべてキャンセルとなった。
Img_5416


 6月23日午前、本来前日に予定していた古都パタンの市内観光。ダンバール広場、クリシュナ寺院、ゴールデン・テンプルなどを見学。
Dsc00625


 その後、帰途につき、カトマンズ空港からバンコク着、約5時間のトランジットではタイ料理をつまみながら大量のワインを飲んで、関空に向けて出発。実質3、4時間しか寝る時間がないため、半ば二日酔い状態で6月24日午前8時ころ関空到着。いや~、なかなかきつかった‥‥。

Dsc00650


◆今回のコラップの会議とネパールの感想を一言で書くのは簡単ではないが、以下思いつくままに。
・体制も国情も、抱える課題も全く異なるアジア・太平洋の国々の法律家が一同に会して、平和、人権、経済発展、民主主義といったテーマについて意見交換と交流がなされることは、すばらしいことだと思う。日本から、沖縄の基地問題やヘイトスピーチなどについて写真や映像も使った報告がなされると、参加者は驚きの声をあげていた。
・日本からの若手弁護士たちの活躍に感心した。英語が得意な人もいれば苦手な人もいるが、それぞれ全力で準備をし、スピーチの練習をしたうえで壇上に立ち、他の国からの参加者とも笑顔で会話をし、交流していた。既にロートルの部類になっている私は、よくわからない英語にオドオドしながら、そんな彼らを本当に頼もしく感じた。
・ネパールの人々は、みんな人懐っこく、よく話しかけてくる。ただ、全員スピーチが長く、聴き疲れている参加者の空気を読まない(笑)。会議の時間も、あまり守らない(「ネパール時間」というらしい(笑))。
・観光で観たネパールの寺院は、ヒンズー教なのに、仏教と融合しているような印象を受けた。入口の両側には狛犬がいたり、手を合わせてお辞儀をするなど。
・1年前の地震の爪痕が痛々しかった。歴史ある寺院の建物が倒壊したり、大きく傾いたりひび割れができたままになっているのがあちこちにあった。観光が大きな産業になっている国だけに、打撃は大きいと思う。また、地震の点では日本も人ごとではないと、改めて思った。

 ※写真は上から
 ①着陸直前のカトマンズの街
 ②到着後カトマンズ空港にて
 ③会場となったマーラホテル
 ④開会式直前の会場
 ⑤宿泊したバイシャリホテル前にて
 ⑥ポカラ空港
 ⑦フェワ湖でのボートクルーズ
 ⑧ジクリポコリという町のハイキングにて(N君と)
 ⑨同上(地元の子どもたちと)
 ⑩雲の間から顔を出したヒマラヤの山々
 ⑪マチャプツレ(魚の尻尾の山という意味)
 ⑫パタンのゴールデンテンプルにて


         ↓   ↓   ↓  

♪ここまで読んで下さった方は・・・ワンクリックしていただけたらとっても嬉しく、励みになります。
にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村

« No.286 新しい「連帯」への希望 | トップページ | No.288 柔らかな色気と情感に包まれて──高橋真梨子コンサート »

2-3 基本的人権」カテゴリの記事

5-8 旅行・ツアー(国内・海外)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/573062/63851398

この記事へのトラックバック一覧です: No.287 アジア・太平洋の22か国の法律家がネパールに集う:

« No.286 新しい「連帯」への希望 | トップページ | No.288 柔らかな色気と情感に包まれて──高橋真梨子コンサート »

無料ブログはココログ