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2017年1月 8日 (日)

No.306 観客を飽きさせない、シックな歌声と知的な語り──小椋佳コンサート

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 1月7日(土)、ロームシアター京都のメインホールであった、小椋佳のコンサート『歌談「老猿(おいざる)の会」』に行ってきた。

 「老猿」の名称は、文字どおり「老いた猿」という意味のほかに、「老いて去っていく」という意味と、「老いざる(老いない)」という意味もかけていて、2番目と3番目の間で揺れている、というような趣旨のことをおっしゃっていた。

 小椋佳さんの初期の頃の歌は、中学3年から高校時代にかけて、深夜に勉強しながらラジオの深夜放送でよく聴いたもので、「しおさいの詩」「さらば青春」「この汽車は」「屋根のない車」「少しは私に愛を下さい」などなど、当時の思春期の切なさとともに思い出す。

 その後は、「シクラメンのかほり」「愛燦々」「夢芝居」「山河」など、他の歌手への提供曲で大ヒットしたものも多く(私の好きな井上陽水の「白い一日」も小椋桂の作曲である。)、また「揺れるまなざし」が化粧品のコマーシャルでブレイクしたこともあった。これまで作曲した数は2000曲、提供した歌手は300人に及ぶというからすごい。
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 大ホールはほとんど満席。私と同年代か、それ以上の人が多かったと思う。
 歌もさることながら、小椋佳さんの語りは、しっとりと柔らかく、知的かつ上品で、聴いていて飽きない。通常のコンサートは、歌と歌の間を語りでつなぐという感じだが、小椋佳さんの場合は、語りも同じくらいの長さのように感じた。
 そのせいか、2時間15分くらいの公演時間だったが、曲数はやや少なめだったように思う。私にとって懐かしい「しおさいの詩」や「さらば青春」も、今回はなかったのが少し残念だった。

 舞台には、中央の椅子に小椋佳さん、後方に4人の伴奏者のほか、向かって左手には小椋佳の二男さんの連れ合いで琵琶奏者の神田亜矢子さん、右手にはバンドゥーラ奏者のナターシャ・グジーさんが、小椋佳さんを挟む形で陣取っていた。バンドゥーラという楽器はこれまで知らなかったが、彼女の出身国ウクライナの60弦もある民族楽器とのこと。音色は、ハープよりも金属弦を張ったアコースティックギターに近いように感じた。もっと日本でも流行ってもよいのにと思った。

 コンサートの真ん中あたりで、舞台の7人が役を分担し、小椋佳さんの歌を交えた構成劇(音楽劇というのだろうか。小椋佳さんは「お伽話」と表現していた)が行われた。婚約者が戦争で戦死した女性が、子ども服を作る事業を興したり洋裁学校を開校し、成功していくというようなストーリーだった。こんな企画は初めてで、とても新鮮だった。
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 いつも誰かのコンサートに行ったときは、帰りにCDを買ってしまうのだが(レンタルで借りる方が圧倒的に安いにもかかわらず)、今回も小椋佳の「自分史」という2枚組のCDのほか(一番新しい「闌」(たけなわ)というCDは売り切れてしまっていた)、小椋佳さんの熱烈なPRに応じて、ナターシャ・グジーさんの「命はいつも生きようとしてる」というCDも買い、おまけに、小椋佳の古稀の特集本まで買ってしまった。
 しばらくは、小椋佳さんとナターシャさんの余韻に浸りたい。

 小椋佳さんは1944年1月18日生まれで、昨年は72歳で申年の年男ということなので、私よりもちょうど一回り年上(正確には11年4か月年上)である。
 古稀(70歳)を迎えた2014年には「生前葬コンサート」を行ったことは話題になり、たしかNHKの音楽番組でも紹介されていたように思う。

 そんなこともあってか、小椋佳さんはコンサートの初めに「もうこれで皆さんにお会いするのは最後かもしれない」と言い、最後に「ありがとう。さようなら」を繰り返していた。もしかしたら、引退を本格的に考えておられるのだろうか。

 小椋佳さんのような方が頑張ってくれている間は日本もまだまだ捨てたものではないと思うので(あまり根拠はないが(笑))、細々とでもいいから、引退などしないで、歌い続けていってくれることを祈りたい。

 コンサート後、数年前にも行ったことのある高野の交差点を北に上ったところにある「まごころや」という居酒屋へ。掘炬燵のカウンターで、おいしい料理とアットホームな雰囲気を楽しんで、ほろ酔いで帰途についた。


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