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2017年3月の3件の記事

2017年3月25日 (土)

No.316 妻の昭恵氏が関与していた以上、安倍首相は辞任すべきである

◆私は毎日、新聞やテレビのニュース番組をしっかり見ているほうだと思うが、過労死問題や憲法、人権に関わること以外は、あまりこのブログに書くことはない。関心があり注目はしていても、弁護士で毎日すばらしいブログを発信している人は何人もおり、そのような人たちと張り合って最先端の論評をしていく自信などまったくないからである。

◆しかし、今国会で大問題になっている学校法人森友学園の問題だけは、どうにも腹の虫が収まらない。
 同学園の経営する幼稚園で異様なまでに偏った政治教育をしていること(教育基本法違反)、新設される「瑞穂の国記念小学校」の名誉校長に安倍首相の妻の昭恵氏が最近まで就任していたこと、その小学校の敷地のために国有地が8億円も値引きされて売却されたこと、学園の認可申請が府の審査基準を満たさないのに強引に大阪府の私学審議会で「認可適当」とさせたことなど、明らかになっている事実だけでも、絶対に容認できないものである。
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◆しかし、その中でも私が決定的にこだわるのは、安倍首相は国会での質疑の中で、「(国有地払い下げ問題に)私や妻は一切関わっていない。もし関わっていたら間違いなく、首相も国会議員も辞任するということを、はっきり申し上げる」と断言したことである。この言明の意味は極めて大きい。
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 自民党自らが決定した籠池泰典氏の証人喚問の中で、籠池氏からの要請に応じて「内閣総理大臣夫人付」の職員(谷 査恵子氏)が国有地取引に関する問い合わせを財務省国有財産審理室長に行っていたことを示すファックス(2015年11月17日付け)が明らかにされた。

 ここでは、谷氏は籠池氏に対し、「先日頂戴しました資料をもとに、財務省国有財産審理室長の田村嘉啓氏に問い合わせを行い、以下の通り回答を得ました。」と述べている。これは、どう考えても昭恵氏の「関わり(関与)」そのものである。
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 これに対し、安倍首相や菅官房長官は以下のような弁明をしているが、とうてい有効なものにはなっていない。
 (1) 「財務省の回答は「ゼロ回答」であるから、昭恵氏が関与したことにはならない」というが、これは詭弁である。「関与」とは、文字どおり「関わること」そのものであって、現実に影響を与えたかどうかは関係がない。
 これだけをとっても、安倍首相は自らの言明に従って辞任すべきである。
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 (2) 実質的にみても、①「現状ではご希望に沿うことはできないようで」あるが、「引き続き、当方としても見守ってまいりたいと思いますので、何かございましたらご教示ください。」としているが、これは財務省にプレッシャーをかけていくことを宣言しているものである。
 ②工事費の立て替え払いの予算化について、「平成27年度の予算での措置ができなかったため、平成28年度での予算措置を行う方向で調整中。」としている。これは、財務省の回答を積極的に引き出しているものである。
 ③実際、このファックスの数か月後には、急転直下、8億円もの値引きによる売却が実現しているのであるから、財務省が昭恵氏の「見守り」を忖度した可能性を否定することはできない。

 (3) また、安倍首相は、このファックスは「夫人付職員自身の判断で行ったもの」だとも弁明しているが、「夫人付職員」が昭恵氏の了解なく勝手に動いたというのか。それなら、「本件は昭恵夫人にもすでに報告させていただいております。」とあるのはどういうことか。苦し紛れの弁解にもほどがある。

◆このように、「夫人付職員を介して昭恵氏が本件国有地の払い下げ問題に関与した」ことが明らかになった以上、安倍首相は潔く辞任すべきである。少なくとも、昭恵氏と谷氏の証人喚問もしないまま、このまま幕引きをすることは、国民は絶対に許さないだろう。


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2017年3月10日 (金)

No.315 「過労死を考える香川のつどい」大成功!

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 3月6日、香川県高松市の社会福祉総合センター7階大会議室で、「過労死を考える香川のつどい」が行われた。
 このつどいは、東京の過労死遺族の中原のり子さんが香川大学医学部の先生方のルート、私が香川県内で労働問題に関わる弁護士のルートで声かけをし、昨年12月ころからこれが合流して実行委員会ができ、開催に至ったものである。

<過労死を考える香川のつどい>

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日 時:2017年3月6日(月)18:30~20:45
場 所:香川県社会福祉総合センター 7F 大会議室
プログラム:
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(1)主催者あいさつ 平尾智広 香川大学医学部教授
(2)来賓あいさつ
  香川労働局 村野労働基準部長
  香川県健康福祉部 星川洋一参事
(3)香川労働局からの報告 香川労働局 片山監督課長
(4)講演
  ①電通事件などに見る過労死の現状と防止のための課題
    岩城 穣 弁護士(過労死防止全国センター事務局長)
  ②過労死防止法制定にかけた遺族の思い
   中原のり子(東京過労死家族の会代表)
  ③香川県の過労死、過重労働の現状と産業保健スタッフの取り組み
    矢野智宣 医師(香川産業保健総合支援センター)
(5)過労死遺族の体験談
  ・Oさん(徳島県在住)
 ・Sさん(高知県在住)
(6)パネルディスカッション、質疑応答
(7)閉会あいさつ(重 哲郎弁護士)
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主催:過労死を考える香川のつどい実行委員会
代表:平尾智広(香川大学医学部)
委員:平尾智広(香川大学医学部)、西屋克己(香川大学医学部)
    重 哲郎(重哲郎法律事務所)、藤本孝英(高松あさひ法律事務所)
事務局:高松あさひ法律事務所(香川県高松市塩上町1-2-30三宅ビル2階)
Tel:087-802-2463 / Fax:087-802-2473

共催:香川産業保健総合支援センター、香川大学医学部公衆衛生学
後援:香川労働局、香川県、香川県医師会、香川県社会保険労務士会、全国過労死を考える家族の会、過労死弁護団全国連絡会議

 いったい何人が参加してくれるか心配しながら会場に向かったが、90人を超える参加者があった。
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 私の報告では、過労死とは、過労死問題の歴史、過労死防止法の意義、過労死の現状と課題、過労死の具体的事例などについて全般的にお話しするよう努めた。
 小児科医だった夫を過労自死で亡くし、自身の行訴・民訴の闘いのあと過労死防止法制定運動に奔走した中原さんのお話は、心に迫るものだった。
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 香川県としての来賓あいさつや、香川県の過労死、過重労働の現状と産業保健スタッフの取り組みについて報告がなされたことは、全国的にみても大変画期的であった。

 夫を過労死で亡くした徳島のOさん、息子さんを過労自死で亡くした高知のSさんのお話もよかった。
 私も含め、登壇した人たちが少しずつ時間オーバーしたため、パネルディスカッション・質疑応答の時間がなくなったうえ、終了時刻が午後9時を少し回ってしまった。関係者の皆様に深くお詫びを申し上げたい。
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 この香川のつどいは、全国47都道府県で46番目の開催であり、この4月に予定されている福島県で開催されれば、全都道府県で行われることになる。過労死防止法制定以降、過労死防止全国センターとして全都道府県でのシンポ開催を追求してきただけに、本当に嬉しく思う。

 もう一つ、うれしかったのは、この日、愛媛、徳島、高知の3県の過労死遺族が顔合わせをし、「四国過労死家族の会」の結成に向けて動き出すことになったことである。
 これまで、九州と四国には家族の会がなかったのであるが、昨年11月に「東九州過労死家族の会」が結成された。今回、四国に家族の会ができれば、四国での過労死の救済と予防のために大きな意義があると考えている。
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 つどい終了後、準備にかかわった実行委員の皆さん、登壇者の皆さんと打ち上げ懇親会を行った。皆さんと語りながらいただいた料理とお酒は、最高であった。
 お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
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※画像は上から
 ①つどいのチラシ
 ②会場の様子(前方から)
 ③主催者あいさつをする平尾智広教授
 ④会場の様子(後方から)
 ⑤講演をする私
 ⑥講演をする中原のり子さん
 ⑦香川県の過労死、過重労働の現状と取り組みについて講演をする矢野智宣医師
 ⑧懇親会(仲見世)にて
 ⑨翌日帰りの電車から見た瀬戸内海


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2017年3月 6日 (月)

No.314 新聞で世界は変えられるか──小野木記者との熱いトーク<ゆうあい会 第2回総会>

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◆3月4日、いわき総合法律事務所の友の会である「ゆうあい会」の第2回総会が、40人以上の参加者を得て、本町にある「マイドーム大阪」で行われた。
 ちょうど1年前、谷口真由美さんをお呼びして結成総会を行ってから、1周年を迎えたのである。

◆総会は、世話人の國本園子さんと当事務所の稗田弁護士が司会を務め、森岡孝二会長の開会あいさつで始まった。
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 最初に、アコーデオン奏者の寺田ちはるさんのアコーデオン演奏。短時間であったが、“愛の讃歌”、“情熱大陸”、“涙そうそう”などを笑顔で次々と演奏してくださり、最後に参加者も一緒に“この広い野原いっぱい”を歌った。アコーデオン演奏をこのようにちゃんと聴いたのは初めてだったが、両手の指の全部を使いながら腕の開閉もするので、大変難しい楽器だと改めて思った。
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◆続いて、産経新聞の小野木康雄記者に、「新聞で世界は変えられるのか」と題するメイン講演をしていただいた。
 小野木さんは、1998年に産経新聞社に入社し、2009年ころから大阪過労死問題連絡会の例会やイベントに参加するようになり、過労死事件や過労死防止基本法制定の取り組みについて数々の記事を書いてこられた。
 講演では、新聞の構成、編集局の指揮系統、デスクの心がけ、新聞の読み方、昨今の取材記者への逆風、実名報道のメリット、事件記者の一日、新聞が世界を変えた事例(トルコの海岸に打ち上げられたシリア難民の3歳の男児を警官が抱き抱えている写真〔2015年9月〕、日本の過労死問題を紹介した「仕事に生き、仕事に死ぬ日本人」と題する記事〔シカゴトリビューン、1998年11月〕など)、新聞で世界を変えるための条件(節度ある言葉、論争における寛容、時間と経費をかけた取材、心ある読者)などについて、熱く語ってくださった。
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◆休憩を挟んで、小野木さん、寺西笑子さんと私の3人で「現代社会の焦点を語る!熱い3人の熱血トーク」。聞いただけで汗が出てきそうなタイトルである(笑)。
 まずは小野木記者に、参加者から寄せられた質問用紙に書かれた質問のいくつかに答えていただいた。続いて、21年前に夫を過労自殺で亡くした寺西さんに、自らの労災認定・裁判闘争を闘った後、全国過労死家族の会の代表に就任し、過労死防止基本法制定運動の中心メンバーとして活動してきたご自身の自己紹介をしていただいた後、、トークを行った。寺西さんは、小野木さんから朝10時から夜8時まで10時間に及ぶ取材を受けたが、それを通じて自分自身の気持ちや考えが整理されていったという。ここでは詳細を紹介することはできないが、総会の後、大変面白かったとの感想がいくつも寄せられた。

◆次に、私が「必見!弁護士への上手な法律相談と依頼のしかた」と題するミニ講演を行った。弁護士とは、紛争とは、解決とは何か、法律相談の心構え、準備しておいてほしいこと、弁護士の選び方、弁護士費用、依頼後の心構えなどについて、私の28年間の経験に基づいてお話しした。短時間であったが、大変好評だったようである。

◆最後に、1年間の活動報告、今年度の活動方針、会計報告、役員耐性(新たに4人の方が世話人になってくださった)を提案し了解された後、中田進副会長の閉会のあいさつで総会はお開きとなった。
 昨年と同じく、最後に参加者全員で記念写真を撮影した。
 総会後の懇親会にも約20人が参加し、参加者同士の交流が深まった。その後、今年も有志で更にカラオケを楽しんだ。

◆昨年の結成総会は、まずは結成しようとシャカリキになって準備したのに対し、今回は結成後1年間の活動を踏まえたものになるので、参加者の皆さんの受け止めや感想が気になったが、全体として大変高い評価をいただくことができ、ほっとした。
 1年目の経験や教訓を踏まえ、いっそう充実した2年目にしていきたいと思う。
 皆様、また1年間、よろしくお願いします。


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