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2017年9月11日 (月)

No.325 42年後に観た「タワーリング・インフェルノ」

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▼8月19日にBSで放映された映画「タワーリング・インフェルノ」の録画を、この週末に観た(表題の意味は、「そびえ立つ地獄」とのことである)。
 この映画は、1974年のアメリカ映画で、私が大学受験浪人中だった1975年に日本で公開され、当時の洋画ヒット作の最高を記録したという作品である。
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▼舞台は、サンフランシスコに建設されたばかりの地上550m、138階建ての巨大ビル「グラスタワー」。
 その135階のプロムナードホールで、300人の来賓が招待され、落成式のパーティーが行われている時、81階の物置室の配電盤のヒューズから発火し、火災が発生。
 このビルの設計者はダグ・ロバーツ(ポール・ニューマン)であったが、火災の原因は、オーナーの娘婿であるビルの建設責任者が、オーナーから経費削減を迫られ、ダグの設計に違反して、電機系統工事を手抜きし、また使用する配線の規格を落としたことにあった。
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▼消防隊長のマイケル・オハラハン(スティーブ・マックイーン)は、だんだんと下から火の手が上がってくる中で、一人でも多くを助けようと、①海軍ヘリによる空からの救援(これは強風で屋上に着陸できず、炎上し失敗)、②隣接ビルとの間にロープを張って救命カゴを作り、一人ずつ救助(これは成功したが一人ずつしか運べず、途中で順番争いが起きて転落)、③外部エレベーターの一回限りの手動降下(12人の女性と子どもが乗ったが、途中の爆発の影響で宙づり停止するも、カゴをヘリでつり上げて地上に降ろすことに成功)などを次々に試みたが、④最後に、屋上の貯水槽を爆破することによって、多くの犠牲者を出しながらも火災を一気に鎮火することができた。

▼日本公開の42年後の今、この映画を観た感想をいくつか。

①特撮の迫力がすごい。当時はまだCG(コンピューターグラフィック)技術がなかった中で、これだけの撮影がなされたことに驚く。

②弁護士として欠陥建築問題に関わっていることから、経費節減のための手抜き工事が原因となったこと、これに対して建築責任者は「建築法には違反していない」と反論していたことが興味深かった。また、吹き抜けになっているパイプスペースに階段がないのかとか、屋上の貯水槽の爆破で火が全部消せるのか(それに、結果論かもしれないが、それができるなら最初からそうしたらよかったのではないか)、といったことにも関心を持った。今度、知り合いの建築士さんに聞いてみよう(笑)。
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③巨大ビルの外観を見て、2014年3月にオープンした「あべのハルカス」を思い出した。改めて調べてみると、あべのハルカスは高さ300m、地上60階(地下5階)建てなので、映画のグラスタワーの半分程度である。グラスタワーの規模がいかに大きいかがわかる。

▼2人の主役のその後が気になり調べてみたら、消防隊長役のスティーブ・マックイーンは1980年に50歳の若さで、設計者役のポール・ニューマンは2008年に83歳で、いずれも亡くなっていた。マックイーンの死因は胸膜中皮腫であり、その原因は海兵隊に在籍中の大量のアスベスト曝露であった可能性があるという。アスベスト禍はこんなところにもあったのである。

▼この映画は、2年前の1972年12月(日本では1973年3月)に公開され、同じくパニック映画として大ヒットした「ポセイドン・アドベンチャー」(津波で転覆した巨大豪華船の中で、パニック状態に陥った乗客たちが脱出をめざすストーリー)と同じ製作者によるもので、その特撮技術が応用されたという。
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 主題歌についても、ポセイドン・アドベンチャーの主題歌「モーニング・アフター」(The Morning After)を歌ったモーリン・マクガヴァンが、この映画の主題歌「We May Never Love Like This Again」を歌っていて、映画の中でも歌う場面で登場している(ちなみに、「ポセイドン・アドベンチャー」は、私が高校2年生の時に現在の妻と一度だけ一緒に観に行った映画であり、その意味でも忘れられない映画である)。

 42年の長さを思うが、良い映画の持つ普遍性にはそれを超えるものがあると、改めて思った。

 ※画像は上から
 ①映画の中に出てくる「グラスタワー」
 ②燃える「グラスタワー」
 ③「タワーリング・インフェルノ」のポスター
 ④映画の中で主題歌を歌うモーリン・マクガヴァンさん
 ⑤あべのハルカス

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