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2018年11月の3件の記事

2018年11月18日 (日)

№345 「エンマの願い」よ届け!──「過労死落語」の本が出版されました

1 最も非人間的で、あってはならない「過労死」と、庶民のお笑い、娯楽である「落語」を結びつけることができるのか。
 「過労死問題をテーマにした落語を作って上演してもらえませんか」、そんな無茶な相談を、私が小林康二さんにもちかけたのは、2001年4月ころだったと思う。
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 小林さんは、労働組合の元委員長であったが、早期退職して学校に通い、働く人々の立場に立った社会派落語を作り、演者を派遣する「笑工房」という会社を立ち上げていた。この年の9月に過労死弁護団全国連絡会議の総会が大阪担当で宝塚で開かれることが決まっており、そこで上演してほしいとお願いしたのである。私は落語については全くの素人であったが、上方落語の本場である大阪こそ、過労死落語の発祥の地にふさわしいと感じての依頼であった。

 小林さんは、「え~っ、そんなのできるんかなあ」などと言っていたように思うが、演者として白羽の矢を立てた桂福車さんを交えた3人で何度か打ち合わせをし、小林さんと福車さんによる落語作りが始まった。
 こうして生まれた落語「エンマの涙」は、過労死弁護団総会でネタ下ろしがなされ、大好評だった。
 ところが、テーマがやはり重いためか、この落語へのオファーは、その後ほとんどなかったという。
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2 次にこの落語が注目されたのは、私たちが2011年から本格的に始めた、過労死防止基本法制定の取り組みの中であった。
 当時、法律の制定を求めて「100万人署名」と「地方議会の意見書採択」の取り組みが全国で行われていたが、この世論を国会議員の方々に届ける「院内集会」を繰り返し行っていた。
 2012年11月20日の第5回院内集会で、国会議員を含む200人以上の参加者の前で福車さんが、法律制定用にリニューアルされた「エンマの怒り」を上演したのである。議員会館の大会議室に高座を作り、落語が演じられたのは、後にも先にも初めてではないだろうか。

3 私たちの運動が実り、2014年6月に過労死防止法が成立し、同年11月に施行されてからは、全国各地で開かれる過労死防止啓発シンポジウムで、さらにリニューアルされた「エンマの願い」が上演されるようになった(2016年度は全国5か所、「No.298 過労死防止啓発シンポジウム、今年は全国43か所で開かれる──「過労死落語」も目玉の一つに」)参照)。
 啓発シンポジウムは2017年度からは全都道府県と中央で国主催で行われるようになったが、36協定と過労死をテーマにした新作「ケンちゃんの夢」が加わり(「No.332 2017年 私の15大ニュース(その1)」)、演者も、福車さん以外に新たに笑福亭松枝さん、桂三風さんも加わって、全国13会場でこれら2つの過労死落語が上演された。
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4 この過労死落語に着目し、毎日新聞夕刊の「晴レルデ」というコーナーにに連載を開始してくれたのが、同夕刊編集長の松井宏員さんだった。松井さんは、福車さん、松枝さん、小林さんや私、さらには過労死防止法の制定にかかわった過労死遺族の人たちを粘り強く取材し、過労死落語とともに過労死問題を広く社会に知らせる記事を書いてくれた。
 連載は2017年5月から2018年9月まで、34回の長期に及んだが、その途中の2018年2月、福車さんが急死するという悲しい出来事も起こった。

5 このたび、この連載をもとに、桂 福車さんと松井宏員さんの共著の形で、「過労死落語を知ってますか」という本が新日本出版社から出版された(1300円(税別))。
 連載記事の抜粋のほか、「エンマの願い」の演目の再現、また、厚生労働省の雑誌に掲載された福車さんのインタビュー記事などが掲載されている。
 この落語の制作に当初から関わり、福車さん、小林さんと3人4脚で広げてきたと自負している私にとっても、本当に感無量である。
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 この本が多くの人に読まれ、また「過労死落語」が受け継がれていくことが、過労死はアカンという「エンマの願い」、そして福車さんの願いにもつながっていくと思う。

 ※写真は上から
 ①今般出版された本「過労死落語を知ってますか」の表紙
 ②過労死弁護団総会で「エンマの願い」を上演する桂福車さん(2016年10月8日付産経新聞)
 ③新作落語「ケンちゃんの夢」について私の事務所で打ち合わせをする福車さん(左下)、小林さん(左上)、寺西笑子さん(右下)と私(右上)(2017年11月11日付け毎日新聞夕刊)
 ④桂福車さんの一文(新ストップ!過労死全国ニュース第3号(2017・1・16付)


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2018年11月16日 (金)

№344 忘れられない「アイドル」たち──④岩崎宏美

 前に、天地真理(№248)、南沙織(№250)、太田裕美(№252)の3人について書いたのは2015年8月で、早3年以上が過ぎたが、ずっと追加したいと思っていた歌手がいる。岩崎宏美さんである。

 岩崎宏美さんは1958年11月生まれで、私より2歳下である。宏美さんとの出会いは、私が大学受験に失敗し、初めて京都に出てきて京都駿台予備校の「上賀茂寮」に入居し、灰色の浪人生活を送っていた頃であった。
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 ものすごい美女というわけでない普通の女子高校生っぽい女の子が、ものすごい歌唱力で切ない恋心を歌う「二重奏(デュエット)」(1975年4月)、「ロマンス」(同年7月)、「センチメンタル」(同年10月)といった歌が作り出す世界に引き込まれた。アイドルとして好きになったというより、歌声がかもしだす詩の世界に引き込まれたという感じが正しいように思う。「あおぞら」というファーストアルバム(自宅に残っていないところをみると、もしかしたら当時始まっていたレコードレンタルをしたのかもしれない)の曲はどれもファンタジックで、切ない思いをしながら聴いたことを思い出す。
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 その後も宏美さんの歌は聴いていたが、次にハマったのは大学2回生から3回生にかけて「思秋期」(1977年9月)、「二十才前」(1978年2月)、「あざやかな場面」(同年5月)が流行った頃である。当時、恋愛をめぐる葛藤があり(詳しくは書けないが(笑))、これらの曲が心に沁みた。
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 3回目にハマったのは、「聖母たちのララバイ」(1982年5月)、「家路」(1983年8月)が流行った頃で、宏美さんの「母性」のようなものにとても惹かれた。当時は司法試験の受験で苦しい時期だったこともあったと思うが、「聖母たちの~」は、今でも最も好きな歌の一つである。

 宏美さんは、私が弁護士登録した1988年に結婚し「益田宏美」に改名したが、本名の改姓に合わせて芸名も変えるというのは、ある意味古風だったといえるかもしれない。

 後で知ったのだが、宏美さんはその後離婚され、子どもの親権や面会交流をめぐって辛い時期があったようである(できることなら、今からでも代理人になってあげたい気持ちである(笑))。90年代の中頃から何度かコンサートに行った(サンケイホールやブルーノート、ビルボードライブ大阪など)。痩せて元気がないと感じた時期もあったが、2009年に50歳くらいで再婚され、最近はとてもふくよかになり、歌声も豊かで、いい人生の年輪を重ねておられるように思う。

 私が好きだった4人のアイドルのうち、現役で頑張っているのは太田裕美さんと岩崎宏美さんの2人だけである。お二人ともいつまでも頑張ってほしいし、時々はコンサートにも出かけていきたいと思う。

 最後に、私が好きな宏美さんの歌を10曲挙げておきたい。
 ①センチメンタル
 ②ロマンス
 ③デュエット
 ④聖母たちのララバイ
 ⑤思秋期
 ⑥二十才前
 ⑦あざやかな場面
 ⑧はだしの散歩
 ⑨男と女
 ⑩家路

 ※画像は上から
 ①ファーストアルバム「あおぞら」のジャケット
 ②アルバム「夕暮れから…ひとり」ジャケット(今も私の自宅にあります)
 ③「聖母たちのララバイ」を歌う宏美さん


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2018年11月14日 (水)

№343 過労死・過労自殺相談の特設サイトを開設しました

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 10月31日、当いわき総合法律事務所は、事務所の公式ホームページとは別に、「過労死・過労自殺相談ガイド」という特設サイトを開設しました。

 大切なご家族や、職場の仲間を過労死・過労自殺などで亡くされた方や、ご自身が後遺障害や精神障害で苦しんでおられる方に、労災申請をめぐる手続きや事例紹介、費用の説明、Q&A、相談手順などについて、わかりやすく説明しています。
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 近年は、過労死・過労自殺の相談を受け付ける弁護士や社会保険労務士等のサイトが増えていますが、過労死問題・過労死事件に30年以上取り組んできた者としては、率直に言って「?」をつけたくなるものも多くあります。

 過労死・過労自殺について相談したいと考えている方の参考になることを願っています。


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