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2018年12月31日 (月)

№347 2018年 私の10大ニュース【パブリック編】

 今年も、年末にあたって1年間を振り返っておきたいと思う。今回は、「パブリック編」(仕事面)と「プライベート編」に分けて整理したい。

【第1位】事務所のメンバーが増え、活動が量・質ともにいっそう充実したこと
 1月から井上将宏弁護士が、6月から事務局に経験豊富な石井さんが入所し、事件処理体制が大幅に強化され、事務所内の会議や委員会、研修なども充実するようになった。
 もともとアットホームな事務所であるが、いっそう明るく賑やかになったのは嬉しいことである。

【第2位】大阪と全国の「過労死110番」が30周年を迎えたこと
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 過労死110番は、私が弁護士登録した1988年4月に大阪で全国に先駆けて行われ、その反響が大きかったことから、2か月後の6月に全国8か所で実施されたのが最初である。
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 4/12に大阪で記念シンポジウム、6/13は東京で記念シンポジウムとレセプションが盛大に行われた。後者のレセプションには、夫婦デュオのダ・カーポさんが来てくれて、過労死遺児のマー君の詩をもとに作られた「ぼくの夢」などを爽やかに歌ってくれた。その後直接お話しすることもでき、昔からのダ・カーポファンの私としては、とても嬉しかった。

【第3位】過労死防止協議会の委員を2期(4年)務めたこと
 2014年11月に施行された過労死防止法に基づき、同年12月に厚労省に設置された過労死等防止対策推進協議会(20人)の委員となり、国が行う過労死防止対策に対する意見、過労死防止対策大綱の作成と改定、毎年の過労死白書の作成などに関わってきた。年に3,4回の協議会やその事前打合せへの出席、協議会での発言準備など負担は結構重いが、毎回の発言はきちんと議事録に記録され、その後の取り組みに反映されることから、いつも身の引き締まる思いで頑張っている。
 任期は慣例上2年で、また出身母体の関係などもあり毎年のように委員の交代があるが、私はこの12月から3期目に入った。ただ、今回の改選で当事者委員(過労死遺族)の西垣さん、中原さん、前川さんの3人が一気に交代され、一緒に頑張ってきた者として一抹の寂しさを覚える。

【第4位】過労死防止全国センターの事務局長も丸4年務めたこと
 過労死防止法の施行に合わせて2014年10月に結成された過労死防止全国センターの事務局長としての活動も4年が過ぎた。
 今年もいくつかの啓発シンポジウム(11/6中央会場、11/14滋賀会場、11/29山梨会場、11/30大阪会場)に出席し、中央会場以外では記念講演や報告を担当した。
 過労死防止啓発授業の取り組みでは、主として関西の講師派遣に関わっているが、今年は関西での啓発授業数が大幅に増えた。私自身も大阪府立岬高校で啓発授業を担当した(10/18)。
 その他、過労死防止北海道センターの結成総会(7/12)、東四国過労死家族の会の結成総会(10/20)でも記念講演をさせていただいた。
 札幌で開かれた過労死防止学会の第4回大会(6/2~3)(№337参照)では、1日目の第1分科会(建設関連産業の就業実態と過労死)の司会を担当させていただいた。

【第5位】森岡孝二先生が亡くなられたこと
 8月1日、森岡孝二先生が突然亡くなられた。私は、弁護士登録した翌年の1989年に森岡先生と知り合い、その後、大阪過労死問題連絡会、1992年の過労死をテーマにした劇「突然の明日」、同じく2006年の過労自殺をテーマにした劇「あの子が死んだ朝」の2つの上映運動、働き方ネット大阪(その後「NPO法人働き方ASU-NET」)、過労死防止法制定実行委員会、過労死防止法の成立後は過労死防止全国センター、厚労省の過労死等防止対策推進協議会などで29年間にわたって一緒に活動してきた。私の事務所の友の会である「ゆうあい会」の会長もしてくださっていた。
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 森岡先生は経済学者であるとともに、人間の自由、働くとはどういうことか、企業はどうあるべきかなどを問い続け、自らも一市民として行動し続ける社会運動家であった。また、自然を愛し、命を慈しみ、ユーモアにもたけた自由人だった。74歳で亡くなるのは痛恨の極みである。
 森岡先生が目指したもの、目指した社会はどのようなものだったのか。それを語り合う「追悼のつどい」(追悼シンポジウムと追悼レセプション)を来る2月23日、シティプラザ大阪でを行う予定であり、また現在、追悼記念誌を作成中である。

【第6位】ゆうあい会が3年目に入り、楽しく、ためになる活動ができていること
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 いわき総合法律事務所友の会であるゆうあい会は2016年3月に結成され、現在3年目である。今年度は3月3日に総会(医師の松葉和己先生のお話など、№340参照)、7月12日屋外レクリエーション(京都嵐山散策)、12月1日お楽しみ講演会(一級建築士の木津田秀雄先生のお話など)を行った。

【第7位】過労死・過労自殺相談のための特設サイトを立ち上げたこと(№343参照)
 10月31日、「過労死・過労自殺相談ガイド」という特設サイト(ホームページ)を立ち上げた。大切なご家族や友人を過労死・過労自殺(自死)で失った方や、過労による後遺障害や精神障害で苦しんでおられるご本人などに、労災申請の手続きや弁護士に依頼するメリット、費用などについてわかりやすく解説している。

【第8位】過労死落語の本が発刊されたこと(№345参照)
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 2001年、私が「笑工房」の小林康二さんに「過労死をテーマにした落語を作ってもらえませんか」とお願いし、過労死落語「エンマの怒り」(最近の演題は「エンマの願い」)が生まれた。演じてくれた桂福車さんはその後17年間、最近では各地の過労死啓発シンポジウムなどで上演してくれていたところ、毎日新聞夕刊でこの過労死落語を題材にした記事が2017年5月から2018年9月まで34回にわたって長期連載された。桂福車さんは残念ながら2018年2月急逝したが、桂福車さんと松井宏員記者の共著の形で「過労死落語を知ってますか」という本が出版された(新日本出版社、1300円(税別))。
 12月6日、私も呼びかけ人の一人となった出版記念パーティーが開かれ、約170人もの参加があり感無量だった。福車さんの過労死落語は桂三風さんが引き継いでくれるとのことで嬉しく思っている。

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【第9位】昨年に引き続き大阪憲法ミュージカルが成功したこと
 2008年から始まった大阪憲法ミュージカル。昨年・一昨年の「無言のレクイエム」の続編として、今年は「憲法のレシピ」が9月14~17日の4日間で8公演が行われ、今回も7人の共同代表の一人として関わった。
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 「無言のレクイエム」も良かったが、今回の「憲法のレシピ」も本当に良かった。敗戦と戦後の混乱の中で日本国憲法ができていく過程を、民衆の視点から描いた作品はこれまでなかったのではないだろうか。これからもあちこちで上演してほしいと思う。

【第10位】宇賀神直先生が米寿を迎えられたこと
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 私が弁護士登録後7年間(1988年4月~1995年3月)在籍した天王寺法律事務所でお世話になった宇賀神直先生が、めでたく米寿(数え年88歳)を迎えられ、10月13日、当時在籍していた弁護士や事務局メンバー16人(宇賀神先生を含む)が、あべのルシアスの「花外楼」に集まってお祝い会をした。遠くは石垣島から藤井光男先生、広島から佐々木猛也先生も駆けつけ、まるで恩師を囲む同窓会のようだった。
 2011年にも「傘寿」を祝う会をしたが(「No.19 宇賀神 直 先生の「傘寿」を祝う」)、驚くべきことに、宇賀神先生はあの頃からほとんど老けた感じがしない。驚異的な記憶力も未だ健在である。先生の益々のご健勝を期待している。

 ※画像は上から
 ①4月12日、大阪過労死110番30周年シンポ終了後、平岡チエ子さんたちと
 ②6月13日、過労死110番30周年記念レセプションにて、ダ・カーポさんたちと
 ③2013年、京橋駅での過労死防止基本法制定の署名活動にて
 ④7月1日、ゆうあい会の嵐山散策にて
 ⑤12月6日、過労死落語の本の出版記念パーティーにて(右から松丸先生、寺西さん、小林さん、桂福団治師匠、私、桂文福さん、福車さんの娘さんの大津萌恵さん)
 ⑥「憲法のレシピ」のチラシ(表・裏)
 ⑦米寿のお祝いで花束を受け取る宇賀神先生


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