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2020年2月の2件の記事

2020年2月 9日 (日)

No.352 男はつらいよ お帰り寅さん!

 久々にブログを再開して、いきなり2回連続で映画の話で恐縮だが(誰も気に留めてもいないと思うが)、2月9日(日)、また映画を観てきた(なお、先週も「キャッツ」を観てきた)。その名も「男はつらいよ お帰り寅さん」。

200210  実は、私はこれまで「寅さんシリーズ」は一度も観たことがなかったのだが、なぜか今回は、どうしても観たかった。シリーズ開始から50年、最後の49作目から23年、渥美清さんが亡くなってから24年にもなるのに、その寅さんがCGで登場するということへの興味に加えて、半世紀にわたって寅さんの映画を作り続けてきた山田洋次さんの、寅さんシリーズの集大成、さらには山田洋次さん自身の映画人生の集大成になるかもしれないと思ったからである。

 もう、いつも行く「TOHOシネマ鳳」では上演は終了していて、わざわざ早起きして天王寺のアポロシネマまで一人で足を運んだ。これ自体、私にとっては異例なことである。

 実際に観始めると、なぜか涙がとまらなかった。数十年前の登場人物がみんないまはおじいちゃん、おばあちゃんになっている。その人たちが若かった時代の寅さんシリーズの映像と、地続きで行ったり来たりする。それ自体、年齢を重ねるということの意味をしみじみと感じさせる。

 とりわけ、高校時代に初恋で好き同士だったが結ばれなかった満男(吉岡秀隆)と泉(後藤久美子)の2人が(おそらく)二十数年ぶりに出会う。既にその後の人生を重ねてきている2人の切ない思いが胸を締めつける。それを、単にセンチメンタリズムに終わらせず、女性の働き方や、家族が介護できない今の高齢者問題ともリアルに絡めるところが、山田洋次監督のすごいところだと思う。

 それぞれの登場人物が、それぞれの思いを持ちながら、それぞれの人生を歩んでいる。それを描く山田洋次さんの根っこにある人間愛、性善説が、涙が止まらなかった理由ではないだろうか。
200210_20200211020101

 それに加えて、かつてのヒロインたちも登場する。今回生で登場するリリー(浅丘ルリ子)のほか、新珠三千代、栗原小巻、長山藍子、吉永小百合、八千草薫、岸恵子、十朱幸代、大原麗子、香川京子、伊藤蘭、松坂慶子、いしだあゆみ、田中裕子、竹下景子、風吹ジュン、etc、etc・・。既に鬼籍に入った女性も含め、みんな若く、美しい。これだけの贅沢な映像を、現在と地続きの形で惜しげもなく見せられたことも、涙の原因になったと思う。

 観客は、私と同世代以上(60代、70代)の人たちが多かったように思うが、あちこちで涙をすする音が聞こえた。

 映画終了後に入口で売っていたパンフレットを買ったが、ものすごくいい買い物だった。寅さんをめぐる人物関係図のほか、山田洋次監督や登場人物(渥美清さんも含めて)の見開き2ページのコメントに加えて、第1作から今回の第50作までのすべてが紹介されているのである。これで1200円は安すぎる。

 それにしても、昔は寅さんなどというと、何かダサいような感じがしたが、今回の映画を観て、今まで観なかったことが何か大きな損をしたような気がした。同じように、かつてはダサい感じがした美空ひばりや北島三郎の演歌を聴いて、最近はホロッとすることがある。

 要は、私も歳をとったということだろうか。
 改めて、寅さんシリーズを最初から観てみたくなった。

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2020年2月 3日 (月)

No.351 「アナ雪2」はなぜ楽しめるのか

 約10か月ぶりの投稿です。 1月下旬、映画「アナと雪の女王2」を観てきました。2014年秋に公開され全国で「アナ雪」ブームを巻き起こした前作の続編です。

 前作と同様、映像の美しさ、リアルさはハンパじゃないです。特に登場人物の表情やしぐさの細やかさ、水や岩などの自然のリアルさに驚きます。

 ストーリーはネタバレになるので控えますが、大人も楽しめるお伽話という感じです。

 この年になって思うのですが、このような作品が全世代に受けるのは、そこに現代的なテーマが隠喩され、共感されるからではないでしょうか。

 自分のルーツを知りたい。そのために危険を冒しても未知の世界に飛び込んでいく。姉妹がお互いに相手を思い、助け合う。

 氷の馬を乗りこなして海を駆け、何でも凍らせてしまう魔法を使いこなして戦うエルサは本当にカッコいいです。

 また、2人の女の子が徹底して主人公。アナにプロポーズしたがっているクリストフはアナに置いてきぼりにされるし、アナと結婚しても、新しく女王になるのはアナでした(笑)。一昔前の「白馬に乗った王子様がお姫様を助けにくる」というコンセプトとは正反対。これも、今の時代を反映してるんだろうなと思いました。あ、結構ネタバレ書いてしまった。

 前作の主題歌「Let It Go(ありのままに)」もよかったけど、今作の「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」もとってもいいですよ。こんなに絶叫して歌えたらストレス発散できそう(笑)。

 皆さんも、よろしければ観に行ってください。

【追伸】

この作品について、小笠原 遥さんという方の、次のようなレビューを見つけました。

興味深かったので、一部を引用します。

『アナと雪の女王2』はなぜ“大人向け”の作品だと感じるのか?「姉妹愛」のウラで描かれていたこと【考察】

①「ところで、2019年に公開されたディズニー全作品を観た筆者が振り返って分析してみると、とても興味深いことに気が付いた。

ヒットした作品の大半が、主人公を通して、人生における“生きづらさ”を描いていたのだ。」

「当然、子どもたちが楽しめるように作られてはいるが、最近のディズニー作品は、ある程度の年月を生きて、それぞれの“生きづらさ“を抱えた大人こそが、物語の主人公に感情移入できるような気がする。」

②「一方で見過ごすことができないのは、続編では、迫害や強制排除といった「民族浄化」の問題が色濃く描かれていたことだ。

自分にだけ聴こえる“不思議な声”の正体を突き止める旅で、エルサは“ノーサルドラ”と呼ばれる、先住民族の住む場所へと辿り着く。

この先住民族は、自然の守り神からの恩恵を受けながらひっそりと暮らしていた。

元々エルサの祖父が納めていたアレンデール王国とノーサルドラは、かつて友好関係を結んでおり、その証として大きなダムが建設された。

だが、物語が進んでいくと、ダムが建てられた真の目的は精霊の力を弱めて先住民を迫害し強制的に排除することであり、エルサは祖父がノーサルドラ民族の長に罠を仕掛けたという事実を知ることになるという、衝撃の展開が待っていた。

もっとも、このノーサルドラという民族はもちろんフィクションだが、実はモデルが存在する。

ノルウェー・スウェーデン・フィンランドなどの北欧やロシア北部などに住む先住民族「サーミ」だ。

北海道を主な居住圏とするアイヌ民族やネイティブ・アメリカンといった先住民と同様、サーミにも、北欧の他の民族からの差別や迫害に苦しめられてきたという負の歴史がある。

19世紀に入ると、北欧の国々はトナカイの放牧を生業とする移動民族であるサーミに対し、独自の文化や言語を放棄させようと同化政策を進めてきたのだ。

ディズニーは、『アナ雪2』を制作するにあたって、サーミの文化を尊重し、彼らの生活を作品により反映させるため、彼らと契約まで結んでいたのだ。」

「『アナ雪2』は、“姉妹愛”をベースに前作で描かれたエルサの“生きづらさ”を繊細に描くことはそのままに、さらに“多様性”という視点を入れたことで、より一層見応えのある大人向けの物語となったのだ。」

 ①については、私が感じたことと関連しますね。数年前の「かぐや姫の物語」も、ちょっと似ていた感じがします。

 ②については、まったく知りませんでした。すばらしいと思います。日本ではどうでしょうか?

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