№344 忘れられない「アイドル」たち──④岩崎宏美
前に、天地真理(№248)、南沙織(№250)、太田裕美(№252)の3人について書いたのは2015年8月で、早3年以上が過ぎたが、ずっと追加したいと思っていた歌手がいる。岩崎宏美さんである。
岩崎宏美さんは1958年11月生まれで、私より2歳下である。宏美さんとの出会いは、私が大学受験に失敗し、初めて京都に出てきて京都駿台予備校の「上賀茂寮」に入居し、灰色の浪人生活を送っていた頃であった。
ものすごい美女というわけでない普通の女子高校生っぽい女の子が、ものすごい歌唱力で切ない恋心を歌う「二重奏(デュエット)」(1975年4月)、「ロマンス」(同年7月)、「センチメンタル」(同年10月)といった歌が作り出す世界に引き込まれた。アイドルとして好きになったというより、歌声がかもしだす詩の世界に引き込まれたという感じが正しいように思う。「あおぞら」というファーストアルバム(自宅に残っていないところをみると、もしかしたら当時始まっていたレコードレンタルをしたのかもしれない)の曲はどれもファンタジックで、切ない思いをしながら聴いたことを思い出す。
その後も宏美さんの歌は聴いていたが、次にハマったのは大学2回生から3回生にかけて「思秋期」(1977年9月)、「二十才前」(1978年2月)、「あざやかな場面」(同年5月)が流行った頃である。当時、恋愛をめぐる葛藤があり(詳しくは書けないが(笑))、これらの曲が心に沁みた。
3回目にハマったのは、「聖母たちのララバイ」(1982年5月)、「家路」(1983年8月)が流行った頃で、宏美さんの「母性」のようなものにとても惹かれた。当時は司法試験の受験で苦しい時期だったこともあったと思うが、「聖母たちの~」は、今でも最も好きな歌の一つである。
宏美さんは、私が弁護士登録した1988年に結婚し「益田宏美」に改名したが、本名の改姓に合わせて芸名も変えるというのは、ある意味古風だったといえるかもしれない。
後で知ったのだが、宏美さんはその後離婚され、子どもの親権や面会交流をめぐって辛い時期があったようである(できることなら、今からでも代理人になってあげたい気持ちである(笑))。90年代の中頃から何度かコンサートに行った(サンケイホールやブルーノート、ビルボードライブ大阪など)。痩せて元気がないと感じた時期もあったが、2009年に50歳くらいで再婚され、最近はとてもふくよかになり、歌声も豊かで、いい人生の年輪を重ねておられるように思う。
私が好きだった4人のアイドルのうち、現役で頑張っているのは太田裕美さんと岩崎宏美さんの2人だけである。お二人ともいつまでも頑張ってほしいし、時々はコンサートにも出かけていきたいと思う。
最後に、私が好きな宏美さんの歌を10曲挙げておきたい。
①センチメンタル
②ロマンス
③デュエット
④聖母たちのララバイ
⑤思秋期
⑥二十才前
⑦あざやかな場面
⑧はだしの散歩
⑨男と女
⑩家路
※画像は上から
①ファーストアルバム「あおぞら」のジャケット
②アルバム「夕暮れから…ひとり」ジャケット(今も私の自宅にあります)
③「聖母たちのララバイ」を歌う宏美さん
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